ブラフ

ブラフ

オランダ領やフランス領のカリブ海の国では「ブラフ」という料理が知られています。西欧の調理技術が地元の食材と融合した、いわゆる「クレオール料理」で、フランス語でクールブイヨン(court-bouillon)と呼ばれる、旨いスープを作って具材を煮る手法がとられています。このブラフは、にんにく、ねぎ、玉ねぎなどの旨味と、柑橘果汁の酸味が混ざり合ってできる美味しいスープで魚を煮るのです。特に白身魚との相性が良いので、美味しそうな白身魚があるときには、こういった少し変わった異国の味を作るのはいかがでしょうか。

材料

2人分):

レモン果汁
大1
小1/2
魚の切り身(※1)
200g
玉ねぎ
大1/4個
にんにく
2かけ
ねぎ(※2)
10cm
パセリ
少々
小ネギ
少々
タイム
少々
唐辛子
1/2本(※3)
1.5C
オールスパイス
小1/4
レモン果汁
小1
サラダ油
少々
  • ※1:魚は白身魚がよいです。この写真ではさわらの切り身を使っています。
  • ※2:ねぎは白い部分を使います。
  • ※3:唐辛子は鷹の爪などでよいです。辛いのが苦手なら減らします。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. 浅い容器にレモン果汁と塩を入れ、塩を溶かし、魚の切り身を乗せ、ときどき返しながら30分ほど置き、全体になじませる。
  2. その間に玉ねぎ、にんにく、ねぎを粗みじん切りにし、パセリ、小ネギ、タイム、唐辛子をみじん切りにし、フライパンに入れておく。
  3. フライパンに水とオールスパイスパウダーを加えて強火にかけ、ひと煮立ちしたらフタをして弱火にして、5分ほど煮る。
  4. 魚を容器から取り出し、フライパンに入れて強火にかけ、煮立ったら上下をひっくり返してフタをして10分ほど煮る。
  5. 魚を取り出して器に盛る。
  6. フライパンに残った煮汁にレモン果汁とサラダ油を加えて煮立て、ややとろみが出てきたら味見をし、塩加減や酸味加減を好みに調え、魚に煮汁をかけて出来上がり。
  7. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • この写真では、現地風にアチョーテオイルを使っています(サラダ油にベニノキの実を加熱浸漬して赤い色を引き出しています)。日本では出回っていないのでアチョーテを省いたレシピにしています。
  • レモンはライムを使ってもよいです。市販の果汁よりも生の柑橘をしぼるのがよいです。
  • タイムはフレッシュでもよいし、乾燥品でもよいです。
  • もし現地のスコッチボネット種の唐辛子があれば、縦2つ割りにして、刻まずに煮汁に加えてもよいです。
  • 1匹の魚をさばいて作る場合、2枚におろして骨付きで調理してもよいです。その場合は骨まわりが生煮えにならないように、加熱時間を調整します。

Tips about cuisine

  • 「ブラフ」のフランス語(マルティニーク、グアドループ、サンバルテルミー、サンマルタン、仏領ギアナの公用語)やオランダ語(シントマールテン、サバ、シントユースタティウスの公用語)の綴りは「Blaff」。
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