ブフミロントン

  • フランス料理、モナコ料理、ベルギー料理、スイス料理

  • 現地表記

    :Boeuf mirontonまたはBœuf mironton(フランス語)

  • 概要

    :牛ゆで肉で作るトマトオニオン煮

ブフミロントン

これはフランスの家庭料理としてよく作られているものです。塊肉を煮た料理(例えばポトフなど)をたっぷり作ると、鍋にお肉が残る。そういうときに、ゆで肉のリメイク料理として作られます。玉ねぎとトマトが利いて、ゆで肉スライスが大変に美味しく煮込まれました。さらにパン粉をふってオーブンで焼くスタイルのものが、一層美味しさが増して、ワインにも合う素晴らしい一品となります。ところでこの料理はお肉料理なだけに赤ワインと相性が良いと言われますが、トマト味が利き、ピクルスなどの前菜的な美味しさがあって、休日のブランチなどでは冷えた白ワインと一緒にいただくのが私はとても好き。だから「明日はこれ作ろ!」と思ったとき、喜んで冷蔵庫に白ワインを入れて冷やし始めるのです。

ゆで置きのお肉があればブフミロトンが美味しい♪

材料

2~3人分):

玉ねぎ
1~2個
オリーブオイル
大1
牛塊ゆで肉(※1)
150 g
きゅうりのピクルス
小2個(※2)
粒マスタード
小1
にんにく
1かけ
薄力粉
大1
ブイヨン(※3)
150 mL
トマトペースト
大4(※4)
あらびき黒こしょう
小1/3
白ワインビネガー
小1
小1
ハーブ(※5)
適量(※5)
パン粉
1/2 C
ピザ用チーズ
1/2 C
  • ※1:牛塊ゆで肉は、ポトフの残りなどを使用します。残り物ではなく調理する場合、前日にゆでて自然放冷した状態の肉を使います。
  • ※2:きゅうりのピクルスはこのレシピでは40 gくらいを使用しています。
  • ※3:ブイヨンは、ポトフの残りの汁などを使用します。残り物ではなく調理する場合、コンソメスープの素を湯にといてスープを作っておきます。
  • ※4:トマトペーストはメーカーによってトマトの濃度がまちまちなので、良い具合に赤い色がつく量を使います。
  • ※5:ハーブはあればフレッシュ、なければドライを使います。例えば生のイタリアンパセリを刻んで大1程度、乾燥バジル小1/2程度から、イタリアンパセリ、ミント、バジル、ディル、タイムなどをブレンドして刻んで1/2 C程度まで、あるものを好みで使えます。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. 玉ねぎ縦4つ割りにし、繊維を断ち切る方向に薄く切る。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎをときどき混ぜながら、ところどころ茶色く色づく程度まで炒める。
  3. 玉ねぎを炒めている間に、牛塊ゆで肉を3 mm厚さの薄切りにし、きゅうりのピクルスを薄切りにし、にんにくをガーリックプレスで潰すか包丁でみじん切りにしておく。
  4. 玉ねぎに薄力粉をかけ、木べらで薄力粉がダマにならないように混ぜ、全体を均一になじませる。
  5. ブイヨンを少しずつ加え、均一にのばしていく。
  6. トマトペースト、きゅうりのピクルス、粒マスタード、にんにく、あらびき黒こしょう、白ワインビネガー、塩を加え、均一に混ぜる。
  7. 肉を入れ、肉が完全に熱くなるように弱火で煮込む。
  8. 味見をし、塩加減、トマト加減、酸味加減などを好みに調える。酸味が強いときは砂糖を加えて調整する。
  9. オーブン最高温度で予熱開始。
  10. ハーブがフレッシュなら刻んでフライパンに入れて混ぜる。ドライならそのまま混ぜる。
  11. フライパンの中身を耐熱容器に入れて平らにならし、パン粉を均一にふりかける。
  12. ピザ用チーズをかけ、オーブンに入れ、パン粉がほどよく色づくまで数分間焼く。
  13. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 粒マスタードやきゅうりのピクルスは酸味をアクセントとして加えるもので、なければ省いて、その分ビネガーで酸味を調整するとよいです。
  • ポトフに残った野菜を細かく刻んで加えるレシピもあります。
  • ハーブはソースではなくパン粉に混ぜてもよいです。

Tips about cuisine

  • 「ブフミロントン」のフランス語(フランス、モナコ、ベルギー、スイスの公用語)の綴りは「Boeuf mironton」または「Bœuf mironton」。
  • 「Boeuf」または「Bœuf」(どちらもブフ)は牛肉の意味。「Mironton」(ミロントン)は料理名固有名称と思われる。
  • フランスのパリ発祥の料理とされる。
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