チョレ
インドの最北部のあたりに、パンジャブという地域があることはよく知られています。でもあまり知られないのかもしれませんが、パンジャブの大部分はパキスタンに広く広がっています。昔南アジアの一帯が広大な英領インドだった時代、インドは宗教意識を煽り、宗教で分割統治し、宗教で国を分割するに至りました。もともとパンジャブではヒンドゥー教徒もイスラム教徒も仲良く暮らしていたのに、宗教の線引きで分離独立に至ったため、イスラム教徒は西に移動し、ヒンドゥー教徒は東に移動し、こうしてパンジャブはパキスタン独立時に分断されたのです。民族問題が煽動され、同じくインド北部のカシミール問題とあわせて、インドとパキスタンの現在の状況が生まれています。もともとパンジャブは農作物に恵まれる農耕地帯。この滋養あふれるヒヨコマメのカレーは、パンジャブではポピュラーな人気のおかずです。
材料
(2人分):
- ヒヨコマメ
- 1C(※1)
- 紅茶の茶葉
- ティーバッグ1つ
- アムラ(※2)
- 小さめを1つ
- シナモン
- 500円玉面積程度
- カルダモン
- ホールを3つ
- 水
- 豆がかぶるくらい
- にんにく
- 1かけ
- 生姜
- にんにくと同体積
- 玉ねぎ
- 中1/2個
- トマト
- 小1個
- サラダ油
- 大2
- コリアンダーパウダー
- 大1
- クミンパウダー
- 小1/3
- ターメリックパウダー
- 小1/3
- カイエンペパーパウダー
- 小1/4
- 塩
- 小1/3
- ※1:ヒヨコマメは、水で戻してゆでた状態または水煮缶の中身として1Cとしています。
- ※2:アムラは現地の酸っぱい果実です。代用は梅干しがよいです。
調理時間
:40 分(乾燥豆を使う場合の戻し時間を除く)
作り方
:
- 乾燥ヒヨコマメを使う場合はあらかじめ1晩水に浸けたのちゆでておく。缶詰のヒヨコマメを使う場合は軽く洗っておく。
- 小鍋にヒヨコマメ、紅茶のティーバッグ、アムラ(または梅干し)、シナモン、カルダモンを入れて、豆がかぶる量の水を注いで中火にかけ、煮汁がほとんど飛ぶまで煮詰め、ティーバッグとアムラ(梅干し)を取り除く。
- にんにく、生姜、玉ねぎ、トマトを電子レンジでアツアツに加熱してからハンドブレンダーやすりばちで潰し、別の小鍋に入れる。
- その小鍋にサラダ油を入れ、にんにくや生姜の香りが出るように炒める。
- コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ターメリックパウダー、カイエンペパーパウダー、塩を加えて更に炒め、カレーペーストのような稠度にする。
- ヒヨコマメを煮汁ごと加え、加熱しながら全体を混ぜる。
- 味見をして、塩加減やスパイス加減を好みに調える。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 紅茶の茶葉のかわりにプーアル茶の茶葉でもよいです。
- にんにく、生姜、玉ねぎ、トマトは、みじん切りにして油で炒めてもよいのですが、固形が残らないほうが舌触りよく食べられる上、旨味も出るので、電子レンジ加熱してからすり潰しています。
- 写真では仕上げに玉ねぎスライストッピングしています。千切り生姜をトッピングするレシピもあります。
- 水分の飛ばし加減は好みによります。もっと汁気少なく、カラカラに作るレシピもあります。
Tips about cuisine
- 「チョレ」のパンジャブ語(インド北部パンジャブ州公用語)の綴りは「ਛੋਲੇ」。
- 「チョレ」のヒンディー語(インドの連邦公用語)の綴りは「छोले」。
- 「チョレ」のウルドゥ語(パキスタンの公用語)の綴りは「چھولے」。
- 「チョレ」の英語アルファベットの綴りは「Chole」。
- 「チョレ」はヒヨコマメの意味である。
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