アサード
アサードまたはパリジャーダは、アルゼンチンやウルグアイなどの南米の国の典型料理の代表です。ガウチョ(牧童)の文化はまさに肉と共にあり、そして今も肉をよく食べ(なおかつ野菜をあまり食べない)国民的食文化に継承されています。アサードは「焼く」という意味のスペイン語に由来し、パリージャ(金網)の上で焼いた肉は、アサードともパリジャーダとも同義語で呼ばれます。アサードと言う場合は肉が1種類でも複数でもよいがパリジャーダと言う場合は臓物も含めて複数のお肉をミックスでいただく傾向があり。また、家庭ではアサードと呼び、レストランではパリジャーダと呼ぶ傾向もありますが、結局のところ混用されているのも現状。私自身が自宅でアサード/パリジャーダをいろいろと楽しんでいるので、ここでは日本の家庭で再現する方法とレシピを掲載します。チミチュリ(刻み野菜のタレ)や玉ねぎサラダなどを付け合わせて、肉を焼く楽しさと肉の美味しさをともにお楽しみください。
材料
(4人分):
- 肉類(※1)
- 800 g(※2)
- ※1:日本で買いやすい肉でアサード/パリジャーダを楽しむなら、牛ステーキ肉をメインにし、スペアリブとソーセージをサブにするとよいです。さらにサブとして鶏手羽元などもあります。
- ※2:現地では肉類をもっと多く食べますが、日本であれば野菜やごはんをつけると思うので、1人200 gで概算しました。
調理時間
:30 分(熾火準備や予熱の時間を除く)
作り方
:
- <薪を使うバーベキューの場合>火を起こす場所に、紙、小枝、薪と重ね、紙に火をつける。小枝が燃え、次に薪が燃えるので、薪が大方燃えて下火(熾火)になったら網を乗せて肉を乗せ、数分~30分焼く。
- <炭火を使うバーベキューや七輪の場合>着火剤(あるいは紙や小枝)を使って炭の一部に火をつけ、火がついた部位の周囲に他の炭を寄せ、うちわであおいで着火部位を広げる。いったん火が出たのち炎が出なくなったら(熾火)、上に網を乗せて肉を乗せ、数分~30分焼く。
- <オーブンの場合>オーブンを最高温度(例えば220℃や250℃)で予熱する。オーブン天板に肉類を並べて置き、数分~30分焼く。
- <魚焼きグリルの場合>魚焼きグリルに肉類を並べて置き、数分~30分焼く。オーブンよりも火の通りが早いので注意して観察する。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 肉に塩をふらないで、素焼きにします。
- 肉に火が通るように、冷蔵庫から出したてではなく、室温に戻った肉を焼くとよいです。
- ソーセージ類やステーキ厚さに切ってある牛肉などであればは火を通す時間が短くてよいのですが、豚のスペアリブは骨のまわりまできちんと火を通すために、他の肉類よりも焼き時間を長くし、また、焼き終える前に一部を切ってみて、生焼けでないことを確認するとよいです。
- フライパンやホットプレートでアサードを行うのは、上の面(空気に触れる面)の温度が上がりにくいため難しいと思います。しかしフライパンやホットプレートを使って楽しみたいときは、豚のスペアリブや手羽元などの火の通りにくい肉を避け、ステーキ肉やソーセージなどで楽しむなら可能です。
Tips about cuisine
- 「アサード」のスペイン語(アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリの公用語)の綴りは「Asado」。
- 「Asado」(アサード)は「焼く」という意味のスペイン語に由来する。
- 男性名詞に連続する場合は「アサード」でよい(例:ポジョアサード(鶏肉焼き))が、女性名詞に連続する場合は、アサードではなく「アサーダ」になる(例:カルネアサーダ(肉焼き))。
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