マッツァ

  • イスラエル料理

  • 現地表記

    :מצה(ヘブライ語)

  • 概要

    :非発酵でクラッカー状の薄焼きパン

マッツァ

エクソダス( Exodus )、それは旧約聖書の出エジプト記。第12章8節:「That night, they are to eat the meat, roasted in the fire; they are to eat it with matzo and maror.」(その夜、その肉を食べる。肉は火で焼き、種を入れないパンと苦菜を添えて。)・・・この「種を入れないパン」は酵母(イースト)を使わないパンのことで、イスラエルではマッツァと呼ばれます。マッツァは聖書に54回言及されているパンで、イスラエルのみならず世界中のユダヤ人の大事なパンなのです。このあまりに偉大なパンは、実はおつまみクラッカーに最適で、小さく作っておつまみと添えて出すにも最適なレシピです。クラッカーは買うものだと思っていた私はこんな素敵なレシピを得られて大感激♪ そして塩も油も加えないヘルシーレシピというのも嬉しいです♪

材料

6枚分):

強力粉(※1)
50g
薄力粉(※1)
150g
110mL(※2)
  • ※1:イスラエルやその他ユダヤ人が多く住む国や地域ではマッツァ作り専用の粉があるのですが、日本では日常見かけるものではないので、市販の強力粉と薄力粉を使います。
  • ※2:水は最初80mLくらいを入れ、徐々に増やします。今回の作成では最終的に110mLを使用しましたが、生地の具合によって加減します。

調理時間

:30 分

作り方

  1. オーブンを最高温度で余熱開始。
  2. クッキングシートをオーブン庫内のサイズに切っておく。
  3. 強力粉と薄力粉をザルでふるってボウルに入れ、泡立て器で均一になるように混ぜておく。
  4. 打ち粉となる薄力粉(分量外)を作業台に出しておく。
  5. 強力粉と薄力粉が入ったボウルに水を80mLほど入れ、すばやくひとまとめにし、おおまかにまとまった生地を作業台に乗せ、すばやくこねる。麺棒でちぎれず伸びる柔らかさになるように水を少しずつ加えて、すばやくこねる。
  6. 生地を5等分にし、打ち粉をしながら綿棒を使って縦横20cm以上の広さに薄く伸ばし、クラッカー状に薄く伸びたら一片20cmの正方形に切り出し、クッキングシートに乗せ、フォークで表面に穴模様をつけてオーブンに入れる。
  7. 最初反ってくるので1分くらい焼いたら取り出してひっくり返し、裏面を焼く。
  8. 裏面にクラッカーとして美味しそうな焼き色がついたらもう一度ひっくり返し、表面も同様に焼く。
  9. 残りの4つの生地も同様に延ばして焼く。
  10. 余った切れ端をひとまとめにして麺棒で伸ばし、同様に焼いて、6枚焼けたら、できあがり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 水を加えてから18分が経過すると生地の発酵が始まるとされ、本式には水を加えてから18分以内に調理を完成するものとされています。よって、生地をこねたり延ばしたりする工程をすばやく行うと良いです。
  • 焼けたあとは水分が飛ぶように網の上などに置いておくと、カリっとしたクラッカー状になります。
  • 今回は6枚焼くことができましたが、加える水の量によって生地の総量が変わるため、必ずしも6枚焼かなくても構いません。

Tips about cuisine

  • 「マッツァ」のヘブライ語(イスラエルの公用語)の綴りは「מצה」。
  • 「מצה」は右から読む。「מ」はm、「צ」はts、「ה」はhの音に対応する。通常記されるヘブライ語では母音を明記しないが、通常「マッツァ」または「マッツォ」と呼ばれる。
  • 「מצה」に母音記号をつける場合、「מַצָּה‎」のようになる。「ָ」は「ア」を表わすので、このように表記したときは「マッツァ」と呼ぶ。
  • 収穫された時から特別な監督下にあった穀物を使って作るマッツァは特に「シュムラマッツァ」(直訳:監視されたマッツァ)と呼ばれる。日本で普通に入手する小麦粉を使う場合はシュムラマッツァにはあたらない。
  • マッツァを粉砕すると「マッツァミール」という粉になり、ほかの料理の材料として使われる。


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