マスリハ
-
国
:モルディブ料理
-
現地表記
:މަސް ރިހަ(ディベヒ語)
-
概要
:マグロで作るカレー
モルディブは、インドの南洋に浮かぶ美しい環礁群をもつ国です。今でこそ観光大国で、観光客は高級ホテル料理の数々を食べることができますが、地元のローカルな料理は、太古よりそこはココナッツと魚に支えられてきたという歴史を実感する軽食ばかり連なります。マス=魚、リハ=カレー仕立てのおかずという意味で、インドに接するイスラムの島国というモルディブを強烈に語る料理です。とろみがないので、スープ状のシーフードカレーと言うとイメージが沸きやすいかもしれません。
材料
(2人分):
- 紫玉ねぎ
- 1/4個
- にんにく
- 1かけ
- シナモン
- 500円玉1枚分の面積
- 鷹の爪
- 1本
- カルダモンホール
- 2つ
- こしょう
- 小1/3
- クミンシード
- ひとつまみ
- ココナッツミルクパウダー
- 大4
- 水
- 400mL
- サラダ油
- 大1
- まぐろ
- 100g
- ターメリックパウダー
- 小1/3
- カイエンペパー
- 小1/4
- 塩
- 小1/3
- ガラムマサラパウダー
- ひとつまみ
調理時間
:30 分
作り方
:
- 紫玉ねぎの半量とにんにくを粗みじん切りにし、シナモンは粗く割り、鷹の爪は粗く小口切りにする。
- カルダモンはさやの中の種を取り出し、さやごと使うならさやをみじん切りにし、さやを使わないなら捨てる。
- 上の材料に、さらに、こしょう、クミンシード、ココナッツミルクパウダー、水の一部(50~100mLくらい)を加え、固形物がなくなるまでハンドブレンダーやミキサーにかける。
- 残りの紫玉ねぎを、繊維を切るように薄切りにし、小鍋に油を敷いて加熱したところに入れ、透き通るまで炒める。
- まぐろを2~3cm角に切り、玉ねぎを炒めた小鍋に入れ、上のハンドブレンダーまたはミキサーの中身を残りの水で洗い入れ、ターメリック、カイエンペパー、塩を加えて火にかけ、煮立ったら弱~中火でしばらく煮る。
- 味見をし、塩加減などを好みに調える。
- ガラムマサラパウダーを加えて風味をつけ、できあがり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- まぐろは、刺身用のサクでも切り落としでもよいです。
- モルディブで魚料理といえばまぐろとカツオが代表的です。よってカツオで作ってもよいです。
- 唐辛子の中の種は、使って辛くするなら加えてもよいし、使わなくてもよいです。
- カレー系の料理全般の共通事項ですが、塩加減が足りないとスパイスだけでは美味しくならないので、美味しさがイマイチと思ったら塩加減をしっかり調えるとよいです。
- 赤いマスリハも、黄色いマスリハもあります。赤いものはパプリカパウダーやチリパウダー、トマトなどで赤みが強く、黄色いものは相対的にターメリックが多いものです。私がモルディブで食べたものは黄色いマスリハでした。
- 薄焼きパン(ディベヒ語:ロシ)や白米(ディベヒ語:バイ)と一緒にいただきます。
Tips about cuisine
- マスリハのディベヒ語(モルディブの公用語)の綴りは「މަސް ރިހަ」。
- 「މަސް」(マス)は「魚」、「ރިހަ」(リハ)は「カレー仕立てのおかず」という意味。よって「މަސް ރިހަ」は「魚のカレー」という意味になる。
- モルディブ料理で魚といえばマグロとカツオなので、マグロかカツオでカレーを作る場合は、魚の種類を限定せずに「マスリハ」と呼んでよい。
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