ロシ

  • モルディブ料理

  • 現地表記

    :ރޮށި(ディベヒ語)

  • 概要

    :非発酵の薄焼きパン

ロシ

私はこういう薄パンが大好き!! 世界にはよくあるんです。そしておかずをつけてくるっと巻いて食べると美味しいんです。日本ではなかなか浸透・市販されていないから、手作りレシピは便利です。ちなみに現地でアタと呼ばれる全粒粉と、日本の製粉会社が製造販売している全粒粉は随分と勝手が違い、このレシピにたどりつくまで実は何年も苦労しています。最近は、直火を使わなくてもIHコンロとフライパンで風船状に膨らませられるようになりましたので、オール電化のご家庭の皆様にも試してほしいレシピです。

材料

2枚分):

強力粉
60 g
全粒粉(※1)
40 g
1 g(※2)
ベーキングパウダー
塩と同体積(※3)
ぬるま湯
55 mL(※4)
サラダ油
小1
  • ※1:全粒粉は「日清全粒粉パン用」を使用したレシピです。
  • ※2:塩1 gは小さじ1/6です。
  • ※3:ベーキングパウダーは塩と同体積を用いるので小さじ1/6程度です。重量は1 g以下になるので計れません。
  • ※4:水の使用量は粉の吸湿具合によって変動します。

調理時間

:20 分

作り方

  1. ボウルに強力粉、全粒粉、塩、ベーキングパウダーを入れ、スプーンかヘラでぐるぐると混ぜて、全体を均一に混合する。
  2. ぬるま湯とサラダ油を入れてスプーンかヘラでぐるぐると混ぜ、生地全体をしっとりとなじませる。
  3. ボウルの中で生地をかき集めてまとめてすくって持ち上げ、打ち粉の強力粉(分量外)を敷き、生地を乗せ、打ち粉をかけ、手で生地を押し付けるようにして練る。
  4. ボウルに濡れふきんをかけてからフタを乗せ、10分くらい置いておく。その間に残り作業の準備や片付けをする。
  5. 生地に打ち粉をして2等分にし、きれいな球形になるように丸める。
  6. 作業台に打ち粉をして生地を乗せ、手のひらでポンポンと押して少しずつ円盤状にし、円盤の角度をその都度少しずつ変えながら打ち粉をした麺棒で生地を延ばし、直径18 cmくらいの円形に延ばす。このときフチに厚みがあまり残らないようにする。
  7. フライパンを強火で熱し、とても熱くなったら生地を入れ、ヘラでフチを軽く押してフライパンの表面につけながら、50秒ほど(あるいは生地に空胞の膨らみが出来始めて表面が動いてくるまで)加熱する。
  8. 直ちにひっくり返し、空胞が大きくなってきたら空胞と空胞どうしが連結するようにヘラで軽く押して、40秒ほど(あるいは下の面がところどころ焦げ色がつくまで)加熱する。
  9. 直ちにひっくり返す。上手くいっているとこのとき大きく風船状に膨らむので、ヘラで軽く押してフチまで風船状に膨らむように、30秒ほど加熱する。
  10. (フライパンで膨らまなかったときは金属トングでつかんで直火にかけると膨らませることができる)。
  11. 取り出し、フタつき鍋の中など、蒸気が逃げにくいところに入れて冷めないようにする。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地では全粒粉のみでも作っていますが日本で手に入りやすい全粒粉(日清全粒粉パン用など数種類を使用)だと仕上がりが重く色が濃すぎてしまうので、強力粉とブレンドして調整しています。
  • 海外でロシ/チャパティを作るレシピにはよく「セルフライジングフラワー」(ベーキングパウダー入り小麦粉)が使われるのと、日本の全粒粉を使うと仕上がりが重くなるので、仕上がりの重さを低減するためにベーキングパウダーを加えています。
  • サラダ油を使わないレシピもありますが、仕上がりの重さを低減し、ソフトな柔らかさを付与したく、サラダ油を加えています。
  • 直径18 cmはよくある一例です。現地でもサイズの大小はあるので、粉や水の量をもう少し多くして、直径がもう少し小さいものを3枚つくるなど、調整可能です。
  • フライパンがあまりに強火で熱すぎると膨らまないことがあるので、膨らまないときは次から火加減を調整します。
  • 表面がパリっと焼けてしまうと割れて空気が抜けて膨らまないので、反復して焼き加減のコツをつかみます。
  • 風船状に膨らまなくても生焼けでなければ美味しく食べられます。
  • レシピ記載の秒数は私の計測なので参考値です。実際の火加減などによって変わります。
  • 焼けたあと溶かしバターやギーを塗るレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「ロシ」のディベヒ語(モルディブの公用語)の綴りは「ރޮށި」。
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