ソスプワノワ

  • ハイチ料理

  • 現地表記

    :Sos pwa nwa(ハイチ語)

  • 概要

    :黒豆のピューレ

ソスプワノワ

カリブ海初の黒人独立国であるハイチの国民食です。中米やキューバなどのスペイン語圏ならフリホーレスと呼ばれる料理と同じです・・・が!! ハイチのソスプワノワは、めちゃくちゃ美味しい~!! 何故かというとシネンセ種のフルーティーな香りをもつ唐辛子を使っていて、ハーブ使いも香辛料使いも控えめながらも素晴らしく上手。そしてこの写真のような豆のなめらかさは、「赤福の外側が一層なめらかになった」という比喩が似合うほど、超絶に絶品。日本では豆が嫌いという人も、ハイチに行って好きになったという事例多し。この黒豆ピューレは、ごはんにかけていただきます。

材料

6~8人分):

黒の小粒豆(※1)
200 mL
重曹
少々
600 mL
サラダ油
小1
にんにく
1かけ
パセリ
小さい1枝
セロリの葉
少々
緑ピーマン
1/2個
小ねぎ
数本
バター
小1
小1.5
こしょう
少々
ガーリックパウダー
小2/3
ベイリーフ
1枚
クローブ
2粒
オレンジ(※2)
1かけ(※2)
唐辛子(※3)
1本
  • ※1:黒の小粒豆はブラジル料理フェイジョアーダの材料の「フェイジョンプレット」などの名前で売られています。
  • ※2:オレンジは現地のエピスという配合調味料の材料の1つで、エピスの代用です。大さじ1杯分くらいの体積(皮と身)があればよいです。レモンを使ってもよいです。
  • ※3:唐辛子は、あればシネンセ種の唐辛子を入れてください。香りがぐんとよくなり、現地の風味に近づきます。
  • やっと会えた。アフリカのあのすごい香りの「ピマン」栽培成功!

調理時間

(豆を水で戻す時間を除く)

作り方

  1. <前日>黒い豆を軽く洗い、およそ3倍量の水(分量外)に浸し、重曹を少々と錆びた釘(あれば)を1本入れ、一晩水に浸けておく。
  2. <当日>ザルですくって豆だけを取り出して鍋に入れ、水、サラダ油、にんにく、錆びた釘(あれば)、重曹をごく少々を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてフタをして60分ゆでる。
  3. その間にピーマンのヘタと種を取り、ほかの調味料の計量をしておく。
  4. 豆が指で潰せるくらいに柔らかくなったら(なっていなかったら追加でゆでる)、釘を取り出す。
  5. 粗熱が取れたら豆と煮汁をミキサーに入れ、しっかりとミキサーをまわし、豆をなめらかなピューレにする。
  6. ピューレ状の豆を鍋に戻し、パセリ、セロリの葉、緑ピーマン、小ねぎ、バター、塩の半量(小さじ1弱)、こしょう、ガーリックパウダー、ベイリーフ、クローブ、オレンジ、唐辛子を入れて弱火にかけ、ヘラで鍋底から混ぜながら加熱する。
  7. 途中で何度か味見をし、唐辛子の辛さがかすかに出てきた頃に取り出し、好みの塩加減になるように残りの塩を適量加える。
  8. ピューレが熱くなったらザルなどで濾し、固形物をすべて除去して出来上がり。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 重曹を少々加えることで豆が柔らかく煮えるようになります。
  • 錆びた釘は現地のレシピにはないのですが、日本の水だと地域によっては黒い色が抜けてきれいに仕上がらないので、色止めの目的で加えるとよいです。
  • 豆を煮る工程は圧力鍋を使うと時間短縮できます。
  • ミキサーをまわすとき、熱いとミキサーから中身が膨れ上がって飛び出やすくて危険なので、ある程度粗熱を取ってからミキサーがけすると安全です。
  • 唐辛子は切らずにまるごと加えます。それでも徐々に辛味が出てくるので、あまり辛くならないうちに取り出します。

Tips about cuisine

  • 「ソスプワノワ」のハイチ語(ハイチの公用語)の綴りは「Sos pwa nwa」。
  • 「Sos」(ソス)はフランス語の「Sauce」(ソース)に由来する言葉だが、アフリカ系黒人はソースを「白飯にぶっかけるもの」のような意味合いで用いる。「Pwa」(プワ)はフランス語の「Pois」(ポワ)に由来する言葉で豆を意味する。「Nwa」(ノワ、ヌワ)はフランス語の「Noir」(ノワール)に由来する言葉で黒を意味する。よって「Sos pwa nwa」(ソスプワノワ)は「黒豆のピューレ」のような意味になる。


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