マチェルジョル

  • バングラデシュ料理、インド料理

  • 現地表記

    :মাছের ঝোল(ベンガル語)

  • 概要

    :魚と香辛料のスープカレー

マチェルジョル

バングラデシュは河川網が複雑に張り巡らされたような国で、市場に行けばいつもたくさんの魚が売られ、魚を使ったカレーの専門店もあるなど、行けば必ずや魚のカレーを食べたい国です。川魚を食べる機会が多く、淡水魚なりの泥臭さも、見事な香辛料使いで上手く調理されています。「マチェル」が魚、「ジョル」が汁(スープ)ないし「だし」を意味するので、煮汁に魚の旨味を引き出すよう、是非1匹魚をさばいて、胴体をブツ切りにして、そして汁多めに作ってみてください。現地ではごはんにかけて、指でつかみながらいただきます。

材料

2人分):

魚(※1)
1尾(※1)
小1
ターメリック
小1
チューブにんにく
小2
チューブ生姜
小2
玉ねぎ
中1個~大1/2個
ベイリーフ
2枚
青唐辛子
1本
サラダ油
魚を揚げる量(※2)
ヨーグルト
大4
300 mL
カルダモンホール
4さや
カイエンペパー
ひとふり
パンチフォロン(※3)
小1
コリアンダーパウダー
小2
こしょう
小1/8
カレー粉
小2
  • ※1:体長25 cm程度の白身の魚を1尾用意します。写真ではイサキを使用。
  • ※2:サラダ油は魚を揚げる小鍋に深さ2 cm分以上を用意します。
  • ※3:パンチフォロンは現地のスパイスミックスです。ない場合は省き、カレー粉をその分増やします。

調理時間

作り方

  1. 魚の頭、うろこ、内臓を取り、残った胴体部分を4つの輪切りにカットし、ボウルに入れる。
  2. ボウルに塩、ターメリックパウダー、チューブにんにく、チューブ生姜を入れ、魚の表面と内腔にまんべんなく刷り込む。
  3. 玉ねぎを出来るだけ薄くスライスしてから粗みじん切りにし、ベイリーフは2つに切り、青唐辛子を小口切りにしておく。
  4. 小鍋に深さ2 cm以上のサラダ油を入れて160℃くらいに熱し、魚についたスパイスをしっかりとぬぐい取り(スパイスは捨てない)、魚をじっくりと骨まで火が通るように揚げ、揚がったら取り出しておく。
  5. フライパンに揚げ油大さじ3、玉ねぎ、ベイリーフ、青唐辛子、魚からぬぐったスパイスを入れて中火で熱し、玉ねぎがあめ色を帯びるまでじっくりと炒める。
  6. フライパンにヨーグルトを入れて玉ねぎと混ぜて火を通す。
  7. フライパンに、揚げ魚、水、カルダモンをさやごと、カイエンペパーパウダー、パンチフォロン(なければその分カレー粉を増やす)、コリアンダーパウダー、こしょう、カレー粉を加え、魚が崩れないように優しく混ぜ、水分を飛ばしていく。
  8. 水分がやや飛んでとろみが出てきたら、味見をし、塩加減やスパイス加減を好みに調える。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 今回はイサキを1尾使いました。一匹魚がなければ白身の切り身を200~300 gくらい用意してもよいです。
  • ベンガル人のお店も家庭もサラダ油を使っていたのでこのレシピもサラダ油を使用しています。ベンガル地方の名物のマスタードオイルが入手できればそれでもよいです。
  • 魚の下味に使うスパイス類は、揚げ油に美味しさをもっていかれないよう揚げる前にできるだけぬぐい落とします。
  • 魚の種類によって煮汁への旨味の出方が違います。味見をして、旨味が足りないと思ったら、任意で味の素を加えると調います(現地でも使われます)。しかしベンガリのカレーは旨味が少ないので、やや物足りない程度で十分です(そのほかのおかず、例えば野菜のスパイス炒めなどで味を利かせます)。
  • 魚のカレーにはこしょうが合うのでこのレシピでもこしょうを使っています。エビを使う場合はクミンパウダーを足すと良いそうです。
  • このレシピではヨーグルト(ベンガル語でドイ)を使って旨味ととろみを増しています。その代わりにトマトを使うレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「マチェルジョル」のベンガル語(バングラデシュ、インドの公用語)の綴りは「মাছের ঝোল」。
  • 「মাছের ঝোল」の音価は、ম=m、া=a、ছ=ch、ে=e、র=r、ঝ=jh、ো=o、ল=l。読む順に並べて「macher jhol」。
  • 「মাছের」(マチェル)は魚、「ঝোল」(ジョル)は汁ないし具から出るダシの意味である。よって「মাছের ঝোল」(マチェルジョル)は「魚を使ったやや水分の多いカレー」のような意味になる。
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