キブダ
アラブやソマリの文化では、朝食によくレバーを食べます。昼食が一番重い食事なのですが、昼食の準備用に肉を捌く朝にレバーが発生して、それを新鮮なうちに食べる食文化なのだろうと思います。レバーはイエメンやエジプトなどではアラビア語で「キブダ」や「ギブダ」と呼ばれます。香辛料の香りが実に素晴らしい。レバー嫌いの方にも「もしかしたらレバー好きになれるかもしれませんよ」と、おすすめしたくなってしまうほどの美味しさです。
材料
(2~3人分):
- レバー(※1)
- 200 g
- じゃがいも
- 100 g
- 玉ねぎ
- 100 g
- サラダ油
- 大2
- 塩
- 小1/2
- ハワイジュ(※2)
- 小1
- 生の唐辛子(※3)
- 1人1本
- ※1:現地では羊レバーやラクダレバーを使います。日本で手に入るものであれば、牛レバーがあればよいが、なければ鶏レバーでもよい。
- ※2:ミックススパイス。なければリンク先を参考に、クミン:こしょう:ターメリック:カルダモン:クローブを、3:2:1:1:少々の比率で加えればよい。また、ないスパイスは省いてもよい。
- ※3:あれば緑唐辛子がよい。
調理時間
:15 分
作り方
:
- レバー、じゃがいも、玉ねぎを細切りにする。
- フライパンに油と塩を入れ、熱し、具を入れて炒める。
- ハワイジュまたはそれに相当するスパイスを入れて全体をなじませる。
- 器に盛り、あれば生の唐辛子を添える。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 油に塩を入れることで、具にまんべんなく塩味がゆきわたります。
- レバーの火の通りを均一にするために、フライパンの中で重ならないようにします。
- じゃがいもは細めの千切りにし、生焼けを防ぎます。
- レバーの血抜きはしません。血の旨味が美味しいので。
- 炒めすぎるとレバーがぼそぼそして美味しくなくなるので、弾力があるうちにお皿に盛ってください。
- 肉汁を残したい場合は、炒めている途中で水を若干入れてもよいです。
- この写真は鶏レバーで作りました。
- この料理は、調理に唐辛子を使わないので辛くありません。辛味が欲しい人が好みで食べられるように、現地式に、青唐辛子を添えています。
- 薄焼きのパンとミルクティーを添えれば、現地の雰囲気満点です!
Tips about cuisine
- 「キブダ」のアラビア語(イエメン、スーダン、エジプトの公用語)での綴りは「كبد」。
- 「キブダ」は肝臓の意味である。
- 日本人の耳にはギブダと聞こえることも実に多い。
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