バナナブレッド

バナナブレッド

米国やカリブ海の国々でよく食べた、美味しいバナナブレッドです。特に米国を30日間ドライブ旅行したときに美味しさに感動して、帰国後何度も作り続けて納得のレシピを決定しました。そのときは美味しくできたものをご近所の方におすそわけしたのですが、「ブレッド」と言ってもパンの食感はないので日本人には「少し甘さ控えめのバナナケーキ」と言って差し上げることが多かったです。つまりはそういうおやつとしてお召し上がりくださいね。でも朝から甘いものもWelcomeな人は、このバナナケーキを朝食に欲しがります(だからブレッドと呼ぶのかな?)。バナナがずっしりとぎゅっと詰まっていて、バターもたっぷりで濃厚な美味しさ♪ 最初は甘さ控えめと感じても食べているうちに甘さが増して感じ、1切れか2切れで満足する出来栄えです。食べた人が「美味しい」と称賛してくださった、何度も作り直した甲斐のあるお気に入りのレシピです。

材料

10切れ分):

有塩バター(※1)
100 g
熟したバナナ
5本(※2)
砂糖(※3)
120 g
2個
ラム酒(※4)
大1
薄力粉
200 g
ベーキングパウダー
小1.5(6 g)
重曹
小1/2(3 g)
シナモンパウダー
小1/3
  • ※1:有塩バターでなく無塩バターを使うこともできます。詳細は下のコツ欄参照。
  • ※2:バナナは皮つきで600 g弱、皮をむいて400 g強ほどを使っています。
  • ※3:砂糖の種類は問いません。ここではやや茶色いサトウキビ糖を使っています。
  • ※4:ラム酒はダークラム(マイヤーズラムなら入手しやすい)を使います。省いてもよいです。

調理時間

作り方

  1. 早いうちにバターを冷蔵庫から室温に出しておく。
  2. パウンドケーキ型の底面と側面にクッキングシートを敷いておく。
  3. バナナの皮をむき、バナナの身にスジがついていたら取り除き、ハンドブレンダーやミキサーなどで均一なピューレにする。
  4. バターが柔らかくなったら砂糖を入れ、ハンドブレンダーや泡だて器で均一に白っぽくふわふわに混ぜる。
  5. バターのボウルに卵を入れて、さらに白っぽくふわふわに混ぜる。
  6. オーブンを200℃に余熱開始。
  7. バターのボウルにバナナピューレとラム酒を入れ、ヘラで混ぜる。
  8. 別のボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、シナモンパウダーを入れて混ぜ、3~4回に分けてバターのボウルに入れ、その都度さっくりと混ぜる。
  9. 味見をして甘さ加減などを確認し、パウンドケーキ型に流し込む。
  10. パウンドケーキ型を数cm高さの位置から床に10回くらい落として空気を抜き、200℃のオーブンに入れて30分、あるいは「表面が炭化しないがいい焼き色がつく」まで焼く。
  11. 温度を170℃に下げ、一度オーブンから取り出し、2つの長辺の真ん中を、長辺に平行にナイフを入れ、深さ数mmの浅い切れ込みを入れる。
  12. 170℃のオーブンに入れてもう30分焼く。
  13. オーブンから取り出して10分置いて、型から取り出し、ケーキクーラー(または水平な網)の上に置いて自然に冷まし、10等分に切り分ける。
  14. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 写真の作成で、パウンドケーキ型は長さ23 cmのものを使用しています。高さ8 cm、上にいくほど広がるもので、高さ半分の位置の幅が9 cmです。
  • 熟して皮が茶色くなってきたバナナは皮をむくと身に繊維が形成されているので、皮をむいて、スジっぽくなったところが見つかったら取り除きます。
  • バナナをピューレ状にするとき、固形のつぶつぶを残すレシピもありますが、食べたときにそれをあまり良く思えなかったため、ここではバナナを完全ピューレにして全体を均一にしています。
  • バナナをピューレ状にするとき黒ずみ防止でレモン果汁を加えるレシピもありますが、それだと食べたときに酸味が邪魔して美味しさが減ります。バナナブレッドは中が黒っぽいほうがバナナ感が増すので、レモンを入れずに黒ずんでいてよいです。
  • バナナを室温に置く目的は柔らかくすることです。決して融かしバターになってはいけないので真夏などは解けないよう監視し、また、真冬は低め温度の湯煎や電化製品の上に置くなどして柔らかくします。
  • 現地のレシピでは無塩バターに塩を少々加えていたので、ここでは有塩バターを使っています。日本では無塩バターのほうが高額なので有塩使用のレシピを優先しました。
  • 無塩バターを使う場合は塩を約2 g(小さじ1/3)加えると理論上有塩バターと同等になります(有塩バターの塩分含量=1.91 g/100 g)。
  • 今回は美味しさ重視のレシピでバナナブレッドを作りましたが、もっと軽いパンのようなものが希望なら、バナナを減らし(その分バナナ香料で補う)、薄力粉の量を増やすと作ることができます。
  • 重曹を入れないと仕上がりが重すぎて美味しくなかったので、現地のレシピのように、ベーキングパウダーと重曹を両方使うレシピにしています。
  • 薄力粉ミックスをバターのボウルに混ぜるとき、練らずに、さっくりと混ぜるようにします。
  • オーブンの温度は最初200℃で170℃に下げるレシピにしています。これは表面が焦げてはいけないけれどかなりブラウンに焼けないと美味しくないためです。よって最初200℃で表面に良い色がつくように焼き、あとは170℃でじんわり中まで火を通しています。
  • 表面が炭化してはいけないので、特に初めて作るときは観察し、炭化しそうならアルミ箔をかぶせるかその時点で温度を下げるなど対処し、手持ちのオーブンに合ったレシピに変えていきます。
  • オーブンから出したてを切ると崩れやすく、また型に長時間入れっぱなしだと蒸れてしまうので、調理終了後10分経ってから型を外します。

Tips about cuisine

  • 「バナナブレッド」の英語(米国、バハマ、バミューダ、カリブ海の英領や米領の国の公用語)の綴りは「Banana bread」。
  • 「Banana」(バナナ)はバナナ、「Bread」(ブレッド)はパンまたは広義にはパンのようにオーブンで焼くものの意味。よって「Banana bread」(バナナブレッド)は「バナナパン」や「バナナケーキ」の意味になる。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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