ソゴギムク

  • 韓国料理、北朝鮮料理

  • 現地表記

    :소고기무국(ハングル・チョソングル文字)

  • 概要

    :牛肉と大根の唐辛子入りスープ

ソゴギムク

ソゴギムクは、さっぱりとしていながら体が温まる、韓国・北朝鮮風の肉大根スープです。韓国では今はアメリカ産の牛肉が出回って豊かに食べられていますが、昔は庶民があまり食べられるものではなく、これは冬のごちそうの味です。大根は冬野菜で、1本買っても大抵一度では使い切らずに余る。そういうときに冷凍庫にお肉があると簡単に作ることができます。熱々に作ってごはん(炊いた米)と共に食卓に乗せ、食べる人がスープにごはんを落として「ソゴギムククッパ」(クッパ=국밥)としていただくのも美味しいです。コチュカル(砕き唐辛子)を使うのでこのスープには辛味がありますが、お肉と大根の優しい味がベースになっていて、とにかく「スープ!旨!」と食べる人が喜ぶ味です。

材料

6~8人分):

大根
500 g
青唐辛子
1~2本
長ねぎ
30 cm
牛肉(※1)
500 g
ごま油
大2
チューブにんにく
大1.5
コチュカル(※2)
大3(※2)
1.5 L
醤油
大3
ダシダ(※3)
小2
小1/2
こしょう
小1/5
  • ※1:牛肉は煮ると柔らかくなる部位を使うとよいです。
  • ※2:コチュカルは韓国唐辛子を粉砕したものです。量を入れてもそれほど辛くならないのですが、好みで量は加減します。
  • ※3:ダシダは韓国の顆粒状牛ダシ調味料です。そのほか、昆布だし、アミの塩辛のだし、煮干しだし、鶏がらスープの素など、だしの種類は好みで決めていただけます。

調理時間

作り方

  1. 大根の皮をむいて1 cm厚さの輪切りにし、食べやすいサイズに切る(太い部分はいちょう切り、細い部分は半月切りなど)。
  2. 青唐辛子は小口切り、長ねぎは斜め薄切りにし、牛肉は2~3 cm角切りにする。
  3. スープを作る鍋(3 L以上のサイズ)にごま油を入れて中火で熱し、牛肉を炒め、表面が焼けたらチューブにんにく、コチュカル、大根を入れて全体を混ぜる。
  4. 水、青唐辛子、醤油、ダシダを入れていったん沸騰させ、沸騰後は大根が煮える程度の火加減(弱く沸騰が保てる程度)にし、30分程度煮る。
  5. 長ねぎを加えて混ぜて火を止め、塩、こしょう、混ぜ、塩加減や辛さ加減を好みに調える。
  6. この段階で大根が好みの柔らかさになっていれば出来上がり。
  7. <オプション>鍋帽子に入れるかバスタオルでくるんで保温し、翌日以降に食べる。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 牛肉は煮ると柔らかくなる部位を使うとよいです。現地ではよくブリスケット(前足から肩のあたり)が使われます。
  • アクが気になるなら好みですくい取ってよいです。
  • 煮れば煮るほどスープが美味しくなる一方で具から味が抜けていくので、煮る時間を30分程度にし、あとは保温するようにして、両方の味を保つようにしています。
  • 1晩経って翌日に食べるほうが全体の美味しさが増しています。
  • メシルチョン(梅エキス)や豆つきもやしを加えるレシピもあります。
  • 料理名には「牛肉」と「大根」と「スープ」しか入らないので、それ以外の具や味付けに決まりはなく、自由に作っていただけます。

Tips about cuisine

  • 「ソゴギムク」のハングル文字・チョソングル文字(韓国や北朝鮮の文字で)の綴りは「소고기무국」。
  • 「소고기」(ソゴギ)は牛肉、「무」(ム)は大根、「국」(ク)はスープ料理の意味。よって「소고기무국」(ソゴギムク)は「牛肉と大根のスープ」の意味になる。
  • 韓国や北朝鮮風に唐辛子を使って辛くしているので、料理名冒頭に「얼큰」(オルクン)をつけて「얼큰소고기무국」(オルクンソゴギムク)と呼ぶことも多い。
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