フライステュー

  • シエラレオネ料理

  • 現地表記

    :Fry stew(英語)

  • 概要

    :トマトと玉ねぎのオイル煮シチュー

フライステュー

うんまーー♡♡♡ これはアフリカ版ハヤシライス!! たっぷりの油を使い水を入れず(またはほぼ入れず)にソースを作り、素揚げの魚などを具にした、トマトと玉ねぎがたっぷりの料理。特にたっぷりの玉ねぎがとろんとろんのソースになってとてもとても美味しいのです。ごはんにかければ西アフリカの食文化を表すぶっかけの出来上がり。たっぷりのマギー(化学調味料系ダシの素)や味の素の化調まみれも西アフリカの現代食文化の再現です。ピマンと呼ばれるハバネロに似た香りの辛い唐辛子があると一層この料理のフレーバーは西アフリカに近づきます。水を足して作るとフライスープになります。美味しいので、この一皿、あっという間に食べ終えちゃいますよ。

材料

5~6人分):

玉ねぎ
2個
魚(※1)
5~6人分(※1)
サラダ油
150 mL(※2)
トマトペースト(※3)
100~150 g(※3)
ドライタイム(※4)
小1
ベイリーフ
3枚
小2/3
こしょう
小1/4
パプリカパウダー(※5)
小1/3
ピマン(※6)
1/2個
コンソメ顆粒(※7)
小1/2
味の素
小1/3
鶏がらスープの素
小1/4
  • ※1:大きな魚ならブツ切りを5~6ピース、イワシサイズの魚なら5~6尾といったように用意します。ここではイワシを使いました。
  • ※2:サラダ油をカップで量ると洗うのが大変なので分量は目分量でもよいです。重さで量る場合は150×比重0.91≒136 g量ると150 mLです。現地ではもっと多量の油を使うのでたくさん使ってもよいです。
  • ※3:トマトペーストは製品により濃さもまちまちですが、ここでは下のリンク先のようにトマト缶(400 g)1缶から作ったトマトペーストを全量加えています。手作りする場合は事前に作っておきます。
    トマト缶からトマトペーストを作る方法
  • ※4:ドライタイムの代用はドライオレガノやドライマジョラムです。なければドライパセリ、それもなければ省いてよいです。
  • ※5:パプリカパウダーは色と風味を増すために加えています。なければ省いてよいです。
  • ※6:ピマン(アフリカ唐辛子)はシネンセ種の香り高い唐辛子です。なければ市販の乾燥ハバネロ少々で代用します。なければ省きます。
    やっと会えた。アフリカのあのすごい香りの「ピマン」栽培成功!
  • ※7:コンソメ顆粒は現地のMaggi(マギー)調味料の代用です。よって、あれば日本製でもよいのでマギーコンソメを使うとよいです。

調理時間

作り方

  1. (トマトペーストを手作りする場合は事前に作っておく。)
  2. 玉ねぎは縦に十字に切って4等分にし、次に繊維を断つ方向に2~3 mm幅に切る。
  3. 魚はウロコ・エラ・内臓を取り、大きな魚はぶつ切りに、イワシサイズの魚は丸ごと、いずれでも水気をふき取っておく。
  4. シチューを作る鍋にサラダ油を入れて揚げ物の温度(160~170℃)に熱し、魚を入れて素揚げにし、中まで火が通り、表面がカリッとなるように揚げ、取り出しておく。
  5. その熱い揚げ油に玉ねぎを入れ、とろとろになるよう時々混ぜながら、少し色づくように(しかし焦げないように)オイル煮にする。
  6. ドライタイム、ベイリーフ、塩、こしょう、パプリカパウダーを入れて混ぜ、トマトペーストを入れて混ぜ、もったりとしたトマトソースを作る。
  7. その間にピマン(アフリカ唐辛子)が生か冷凍の状態であれば、非常に細かいみじん切りにする。
  8. ピマン(アフリカ唐辛子)のみじん切り、マギーコンソメ、味の素、鶏がらスープの素を入れて混ぜ、味見をして塩加減などを好みに調える。このとき少し水を入れたいと思ったら50 mLほど加えてよい。
  9. 揚げ魚を入れて絡めて出来上がり。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • トマトペーストは自宅で手作りできます。下記リンク先のように作るとトマト缶の独特の風味が消えて大変使いやすくて美味しいです。
  • トマト缶からトマトペーストを作る方法

  • サラダ油の使用量は現地ではもっと莫大に多いのですが、ここでは使用量を少なくしています。
  • 化学調味料系が多いのですが西アフリカでは多種類を多用する傾向が強くここでも使用量は抑えながら再現しています。苦手なら省いてよいですが、現地のローカルフード味を再現するには是非これでやってみてください。
  • オイル煮なので温度が高いです。味見をするときは直接舌に乗せると危ないので、小皿に取って温度を下げるなど気をつけてください。
  • 味見をしたとき、トマトに由来する酸味が強いと感じた場合は砂糖を少し入れると和らぎます。
  • ピマン(アフリカ唐辛子)はシネンセ種の香り高い唐辛子で、市販のハバネロパウダー(スーパーのスパイス売り場のレベルで市販されています)である程度香りが再現できます。後者を持っている場合は小さじ1/8くらいから入れてみると代用になります。
  • 鶏肉や牛肉を使うレシピもあります。
  • パームオイルを使うレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「フライステュー」の英語(シエラレオネの公用語)の綴りは「Fry stew」。
  • 「Fry」は炒める、「Stew」はシチューすなわち煮込んで汁がもったりとした料理の意味。よって「Fry stew」(フライステュー)は「(ここでは玉ねぎを)炒めてシチューにした料理」のような意味になる。
  • なお日本語のフライは揚げ物だが、英語ではフライは炒め物。揚げ物はディープフライと言うので、訳すときはその点を踏まえましょう。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやXなどのSNSにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動・サイト記事作成・出版等で料理レシピや写真を使用する場合は有料です(料金は≫こちら)。※無断使用が発覚した場合は料金3倍にて請求書を発行しますのでお支払い頂きます。
事後連絡下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。※教職員の使用は上に該当するため有料です。
禁止事項
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用または営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。