ホッケンミー
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国
:マレーシア料理
-
現地表記
:Hokkien mee(マレー語)
-
概要
:褐色の煮うどん
昔マレーシアからシンガポールが独立する前、マレー半島には、主に3か所の海峡中国人(ストレイトチャイニーズ)の街がありました。それが、クアラルンプール、ペナン、シンガポールです。ここは中国の福建省などから移り住んだ中国人の街。そして「福建麺」たる「ホッケンミー」が根付く街です。3都市のホッケンミーはどれも個性的です。ここに載せるレシピはクアラルンプール版の、まるで黒い海をおよぐような汁うどんです。中国の老抽(ラオチョウ)という、少量でも色が黒くつき、なおかつ塩分が少ないダークソイソースを使っています。だから色のわりにしょっぱくなく、美味しいと感じます。
材料
(3人分):
- 豚薄切り肉
- 60 g(※1)
- イカの胴体
- 100 g(※1)
- サラダ油
- 大1
- 水
- 400 mL
- 鶏がらスープの素
- 小1
- 乾燥小エビ
- 大1
- オイスターソース
- 大1
- 塩
- 小1
- こしょう
- 小1/8
- 砂糖
- 小1
- 味の素
- 小1/8
- 老抽(※2)
- 大2
- 焼きそばの麺(※3)
- 3玉
- 小ねぎ
- 上に散らす量
- ※1:豚肉やイカの量は好みの量でよいです。ここでは一例を示しています。
- ※2:老抽(ラオチョウ)は中国のたまり醤油で、少量でも黒色が強くつき塩分が少ないものです。
- ※3:現地のホッケンミーと同じ麺は日本では通常売られていないのですが、黄色いかん水麵を使うので、焼きそばの麺は似た仕上がりになります。幾つか銘柄を選べるときは最も太いものを選びます。
調理時間
:
作り方
:
- 豚薄切り肉を小さめに切る。
- イカの胴体を2~3 cm角くらいに切り、格子状に包丁を入れる(いわゆる松笠にする)。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、豚肉をややカリカリとするように炒める。
- 水、鶏がらスープの素、乾燥小エビを入れ、強火で煮立てる。
- イカ、オイスターソース、塩、こしょう、砂糖、味の素、老抽を加え、均一に混ぜる。
- 焼きそばの麺を入れ、むらなく味がしみこむように煮る。
- 汁気が少なくなってきたら味見をし、色を濃くするなら老抽を、塩分を足すなら日本の醤油(分量外)を好みで加える。
- 完全に汁気がなくなる一歩手前で火を止め、器に盛って、小ねぎを散らす。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 老抽(ラオチョウ)は中国のたまり醤油で、これを使うことで濃い黒色がつきながらも塩分があまりない、マレーシアのクアラルンプール風のホッケンミーを作ることができます。ない場合は省くしかなく、その分日本の醤油を多めに加えることになりますが、写真のようなホッケンミーを作ることはできません(普通に醤油焼きそばになってしまう)。
- 現地のホッケンミーと同じ麺は日本では通常売られていないのですが、黄色いかん水麵を使うので、焼きそばの麺は似た仕上がりになります。幾つか銘柄を選べるときは最も太いものを選びます。
- むきえびを加えるレシピもあります。
- 味の素の使用は任意ですが、加えると現地の飲食店の味に近づきます。
Tips about cuisine
- ホッケンミーのマレー語(マレーシアの公用語)の綴りは「Hokkien mee」。
- 「Hokkien」(ホッケン)は中国福建省や福建人の意味、「Mee」(ミー)は小麦粉の麺(焼きそば麺)の意味。よって「Hokkien mee」(ホッケンミー)は「福建省に由来する麺料理」のような意味になる。
- マレー半島は福建省出身の華人が多く、福建省の料理や食文化が伝えられた結果として生まれた料理である。
- 店によっては「Mee hokkien」と看板を出すところもある。
- 店によっては「福建麵」と看板を出すところもある。
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