フィッシュココナッツクリーム

  • キリバス料理

  • 現地表記

    :Fish coconut cream(英語)

  • 概要

    :生の魚のココナッツミルク和え

フィッシュココナッツクリーム

キリバスやナウルに行って、食べて美味しく、知って嬉しくなる料理が、この、生の魚のココナッツミルク和えです。日本人はお刺身が大好きだからきっとみんなキリバス料理を気に入ってくれるのではないかしら。お魚を酢(あるいは柑橘果汁)と塩でシメてぎゅっと絞れば雑菌もいなくなってクリーンな生魚の出来上がり。これをココナッツミルクや玉ねぎと一緒にマリネします。ここまではトンガのオタやクックのイカマタなどと同じですが、中国人経営の店が庶民の暮らしに根付いているナウルとキリバスでは、これがごはんと一緒に(ごはんに乗って)出てきます。白飯を基本食とする日本人感覚からすると、「白いごはんにココナッツミルク~?」と、その味が想像しにくいのですが、いやはや、これは素晴らしい美味ですよ。現地の飲食店でもココナッツミルクは缶詰を使っていたので、日本で作ってもなかなか似た味になるのが良いですね。

材料

2人分):

炊いたごはん
2人分(※1)
玉ねぎ
1/4個
ココナッツミルク(※2)
120 mL
魚の切り身(※3)
350 g
大6
小1/2
  • ※1:他におかずがなくこれで1食になるので、ごはんは普段お茶碗によそう量よりも少し多くするとよいです。
  • ※2:ココナッツミルクは缶かパックに入ったものを使います。
  • ※3:魚はまぐろのほか、地物の魚が使われます。まぐろや白身魚でお刺身に向くものを選びます。写真はサワラを使っています。

調理時間

(ごはんを炊く時間を除く)

作り方

  1. <事前準備>ごはんを炊いておく。
  2. <調理開始>玉ねぎを1 cm角に切り、重なっている部分をほぐしてボウルに入れる。
  3. ボウルにココナッツミルクを入れ、玉ねぎと混ぜておく。
  4. 魚の皮を取り、2~3 cm角で適切な厚み(※歯ごたえが弱い魚は8 mmくらい、歯ごたえが強いなら5 mmくらい)の薄片に切る。
  5. 魚の薄片を別のボウルに入れ、酢を大さじ4杯くらい入れて全体を混ぜる。
  6. 魚のボウルに塩を入れて全体を混ぜる。
  7. 平皿にごはんを円形に平たくよそう。
  8. 魚の切り身を片手ですくって、もう片方の手でぎゅっと押さえ(おむすびを握る感じ)、水分を落としてココナッツミルクのボウルに入れる。
  9. 全体を混ぜてから味見をし、酢を大さじ1~2杯入れて全体を混ぜ、酸味加減をやや強めに整える(白飯と一緒に食べるので味がぼけないようにする)。
  10. ごはんの上にかけて、出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ココナッツミルクパウダーではあまり良い味に作れないので、ココナッツミルク缶(あるいはパック入り)を使います。現地でも(ココナッツミルクを絞る場合を除いて)ココナッツミルク缶を使って作るところがありました。
  • 冬などで気温が低いとココナッツミルク缶の中で油分が凝固して舌触りが悪いので、缶のフタをあけ、湯せんをしながら中をかき混ぜてなめらかにします。
  • 生の玉ねぎの辛みが苦手な場合は、一度水にさらすか、量を減らすか、ココナッツミルクとなじませる時間を長くします。ただし玉ねぎの辛みがないと仕上がりが美味しくないため、辛みを減らしすぎないようにします。
  • 魚の皮を取るときは、まな板の上で皮を下にし、包丁を皮のすぐ上に入れ、包丁の下から皮を指でつかみ、包丁を進めながら皮を引っ張って、身と皮を離します。
  • 酢のかわりにレモン果汁を使ってもよいです。
  • 食べる人が好みで酸味をつけられるよう、卓上に酢やレモンを置くのも良い方法です。
  • にんじんやきゅうりの角切りを加えるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「フィッシュココナッツクリーム」の英語(キリバスの公用語)の綴りは「Fish coconut cream」。
  • 「Fish」(フィッシュ)は魚、「coconut cream」(ココナッツクリーム)はココナッツミルクの油分が多いものであるがココナッツミルクと捉えてよい。よって「Fish coconut cream」(フィッシュココナッツクリーム)は「生の魚のココナッツミルク和え」のような意味になる。


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