カチャルボラニ

  • アフガニスタン料理

  • 現地表記

    :کچالو برانی(現地の言語。※ダリ語かパシュト語か不明)

  • 概要

    :じゃがいものスパイシートマトソース&ヨーグルトがけ

カチャルボラニ

アフガニスタンはペルシャ(イラン)の文化圏で、どちらの地域でもヨーグルトの和え物をボラニと言います。特にバンジャン(ナス)やカチャル(じゃがいも)を使ったボラニはアフガニスタン料理の代表的な存在でもあります。塩を一切使わないのにものすごく美味しいです。ペルシャ文化圏の山岳国家の人々に愛される料理を、是非お試しください。

材料

2~4人分):

トマト缶(※1)
1/2缶
じゃがいも
中4個
にんにく
1~2かけ
生姜
にんにくよりやや少なめ
オリーブ油
大2
ターメリック
小1/8
カイエンペパー
小1/4
1/2 C
ヨーグルト
1/2 C
乾燥ミント
大1/2
  • ※1:トマト缶はダイスタイプを使用すると使いやすいです。生の完熟トマトがあればそれを刻んで使ってもよいです。

調理時間

:30 分

作り方

  1. トマト缶の中身をバーミックスやミキサーにかけ、ピューレ状にしておく。
  2. じゃがいもの皮をむき、5 mm厚さにスライスする。
  3. にんにくと生姜を細かいみじん切りにする。
  4. フライパンにオリーブ油を入れ、にんにくと生姜を入れ、中火で香りが出るまで炒める。
  5. トマトのピューレ、ターメリックパウダー、カイエンペパーパウダー、じゃがいもを入れ、じゃがいもにまんべんなく絡めるように、優しく全体を和えるように炒める。
  6. 水を加えて全体を均一に混ぜ、フタして中火で8分煮込む。途中上下をひっくり返す。
  7. じゃがいもが柔らかくなって菜箸がすっと刺さるようになったら、もう一度トマトソースをじゃがいもに絡めるように全体を和える。
  8. 味見をしてトマトの旨味加減を好みに調える。
  9. もしフライパンに水分が多く残っていたら、じゃがいもを取り出し、残ったトマトソースを煮詰め、再度じゃがいもを入れて絡める。
  10. 皿に乗せ、フライパンに残ったソースをすべてかける。
  11. ヨーグルトを小さなボウルに入れ、溶き卵を作る要領で菜箸でなめらかにしてからかけ、上から乾燥ミントを砕いて散らす。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • トマトの味が出来上がりの味を左右します。トマトやトマト缶は美味しいものを。
  • 途中味見をして味がイマイチだと思ったときは、トマトの旨味が足りないのが原因です。トマトの旨味はグルタミン酸と糖分なので、グルタミン酸を補うために味の素と砂糖を追加します。
  • トマト缶の中のトマトを取り出す場合、缶の汁が入ってもよいです。
  • じゃがいもに火を通している途中で水分が飛んでしまいそうな場合は、水を加えて全体を優しく和えます。
  • じゃがいもが崩れるときれいに仕上がらないので、崩れやすいキタアカリなどの品種を避け、メークインなどで調理するとよいです。
  • じゃがいもが生煮えだと台無しなので、生煮え部分が残らないようにします。
  • ヨーグルトに塩を少々入れるレシピもあります。
  • 写真では更にトッピングとして生ハーブを乗せています。

Tips about cuisine

  • 「カチャルボラニ」のダリ語またはパシュト語(※どちらもペルシャ語系文字を使うため現時点でどちらの綴りなのかあるいは両方なのか不明)の綴りは「کچالو برانی」。
  • 「کچالو」(カチャル)はじゃがいもの意味、「برانی」(ボラニ)はヨーグルトの和え物を指す料理の総称である。よって「کچالو برانی」(カチャルボラニ)は「じゃがいものヨーグルト仕立て」のような意味になる。
  • 「کچالو برانی」は「i n a r b u l a ch k」でこれを右から読む。
  • 「カチャルボラニ」を英語アルファベットで表記すると一例として「Kachalu borani」のようになる。
  • アフガニスタンで「بولانی」(Bolani、ボラニ)は具入りパンである。日本語片仮名表記では「لا」(la)も「را」(ra)も「ラ」になるため混同するが、現地では文字も発音も違うので混乱しない。
  • アフガニスタン料理の「Borani」と「Bolani」の違いをアフガニスタン人に教わりました。

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