黑椒汁(ハクチュウザ)
「黑椒汁(ハクチュウザ)」とは、広東省、香港、マカオなどで人気のタレで、黒こしょうの利いた醤油&オイスターソースの風味あるとろみタレです。鶏肉をこの絶品ダレで照り焼きにした、「ブラックペッパー鶏照り焼き丼」をいただいたときの、卒倒しそうな美味しさに大感激し、やっと日本でも作成再現することができました。このタレがかかったごはんが妙絶に旨いのです。和食の世界にはない味ですが、食べた人みんなに喜んでもらえる、画期的なタレになるような気がするなあ。
材料
(作りやすい量):
- 玉ねぎ
- 1個
- にんにく
- 5かけ
- トマトソース(※1)
- 大2
- 黒こしょう粒
- 大2
- 醤油
- 大2
- オイスターソース
- 大2
- 老抽(※2)
- 大1
- 砂糖
- 大1
- 片栗粉
- 小1
- 黒こしょう粉
- 小1/2
- サラダ油
- 大1/2
- ※1:トマトソースはトマトの裏ごしピューレのようなものや、シンプルなパスタソースなどを使用します。
- ※2:老抽は黒が強く出る割に塩分が高くない現地の醤油です。ない場合は省きますが、色は浅く仕上がります。
調理時間
:30 分
作り方
:
- 玉ねぎとにんにくを粗みじん切りにして、ハンドブレンダー容器かミキサーに入れる。
- トマトソース、黒こしょう粒、醤油、オイスターソース、老抽、砂糖を入れて撹拌して、黒こしょう粒が細かく砕けた均一なピューレ状にする。
- 小鍋に入れ、火にかける前に片栗粉を加えてヘラで均一に練る。
- 中火にかけて15~20分ほど練り続け、水分を飛ばして色を濃くしていくが決して焦がさないようにする。
- 味見をして、甘さ、醤油加減、オイスターソース加減、水加減などを好みに調える。好みで味の素を加えてもよい。
- 好みの硬さになったら火を止めて、仕上げの黒こしょう(粉)とサラダ油を加えて均一に練り合わせて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 小鍋で練るときは、鍋肌に塗りつけるようにして、焦がさない程度に水分を効率よく飛ばしていきます。
- 冷えるとより流動性が落ちることを考慮して、仕上がりのイメージの柔らかさよりも柔らかい段階で調理を止めるとよいです。
- 冷蔵庫での保存期間を長くしたい場合は水分をより飛ばして硬めに作ります。
- 仕上げにサラダ油を加えて練ることで、タレに照りが出ます。
Tips about cuisine
- 「黑椒汁」の広東語(中国南部、香港、マカオなどの言葉)の発音は「ハクチュウザ」、ピンインは「hak1 ziu1 zap1」
- 「黑椒」(ハクチュウ)は黒こしょうの意味、「汁」(ザ)は水分の多いもの(煮汁やタレの類)を指す。よって「黑椒汁」(ハクチュウザ)は黒こしょうたっぷりのタレといった意味になる。
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