カイマック

カイマック

私が「カイマック」と呼ばれる美味しい乳脂肪分に初めて出会ったのは、内紛で有名なボスニアヘルツェゴビナでした。それから、遠く離れたキルギスでは、泊ったお宿のお母さんが毎朝搾乳し、クリームを分離してカイマックを得ていました。何千kmも離れたところで、同じ文化に出会えた感激と、ユーラシア大陸に広大に広がる伝統文化と、そのフレッシュなバターのあまりの美味しさに、「カイマック」と聞くだけで条件反射的にうっとりしてしまいそう。本来は牛から搾乳した乳を温めて手動で遠心分離しますが、生の乳はまず得られないので、市販の生クリームをスタートとして機械的に分離する方法でカイマックを作っています。パンに塗るとびっくりするほど美味しいです。

材料

(作りやすい量):

動物性クリーム
1パック(※1)
  • ※1:市販の動物性の生クリーム200mLを想定しています。

調理時間

:15 分

作り方

  1. 生クリームを、ハンドブレンダーのホイッパー機能やハンドミキサーで、分離するまで撹拌する。
  2. 分離により生じた半固形の部分をすくいとり、キッチンペーパーの上にしばらく乗せ、余剰の水分を吸わせてできあがり。
  3. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 植物性ではなく、必ず動物性クリームを使います。
  • 理論上、脂肪分35%の材料を200mL使うと70mLのクリームが取れます。すなわち、製品の脂肪分が高いものを買い求めると、同じ作業工程でも収量が多くなります。
  • 分離した水層部分は「バターミルク」と呼ばれる液体です。料理やパンこねなどに利用できます。

Tips about cuisine

  • カイマックのクロアチア語(クロアチアとボスニアヘルツェゴビナの公用語)、ボスニア語(ボスニアヘルツェゴビナの公用語)、セルビア語(セルビアとボスニアヘルツェゴビナの公用語)の綴りは「Kajmak」。
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