テディケイク

  • トリスタンダクーニャ料理

  • 現地表記

    :Teddy cakes(英語)

  • 概要

    :じゃがいもと小麦粉を混ぜて焼いたもの

テディケイク

トリスタンダクーニャに住むすべての家族は、自分たちの「ポテトパッチ」(じゃがいも畑)を所有しています。じゃがいもは間違いなく島民の最重要な食糧の一つ。じゃがいもは標準英語ではポテト(Potato)ですがトリスタンダクーニャ方言ではテイダ(Tayda)で、それが親しみを込めやすい「テディ」(テディベアやルーズベルト大統領の愛称のテディ)の名になって「テディケイク」になったそう。材料がとてもシンプルな料理ですが、外側はカリカリと、中はじゃがいもの美味しさがぎゅっと詰まって美味しい。甘いものを添えればおやつ、塩味のものを添えれば主食として親しめ、クイーンデー/キングズデー(祝祭)イベントでもふるまわれる伝統的な一品です。「世界で最も僻地にある伝統の味」をお試しください。

材料

8~10個分):

じゃがいも(※1)
500 g
薄力粉
250 g
小1/2
サラダ油
適量(※2)
  • ※1:現地のじゃがいもは粉質(ほくほくさらさらタイプ)なので男爵やきたあかりなどを使います(メークインのような粘質タイプは避けます)。
  • ※2:サラダ油は、揚げて作るなら揚げ物鍋に深さ2 cm以上、フライパンで揚げ焼きにするなら深さ7 mmなど、作り方によって使用量が変わります。

調理時間

作り方

  1. じゃがいもをゆでる鍋にじゃがいも(皮ごと)とかぶる量の水(分量外)を入れて火にかけ、沸騰後は火加減を落とし、20分以上ゆでる。
  2. じゃがいもに菜箸を刺してすっと刺さったら中まで煮えた証拠なので、取り出して皮をむき、熱いうちにポテトマッシャー(なければ麺棒やフォーク)で粗く潰す。
  3. 平らなトレイなどにじゃがいもを移して平らにし、小麦粉と塩を小ザルに入れてふるいながらかける。
  4. しゃもじを普段と逆方向(ヘラ部分が小指側にくるよう)に持ち、上から刺すように上下に動かし、広がったら折って重ね、じゃがいもの形がなくなり粉が見えなくなるまで混ぜていく。※練っちゃだめ
  5. 打ち粉(薄力粉、分量外)をした作業台にじゃがいも生地を乗せ、麺棒にも打ち粉をまぶしながら厚さ約1.5 cmに伸ばす。
  6. テディケイク

  7. コップやマフィン型などを使って直径7~8 cmの円形に型抜きする。
  8. 残った生地をまとめ直して延ばし、同様に型抜きを繰り返す。
  9. 揚げるなら揚げ物の鍋に深さ2 cm以上の油を入れ、揚げ焼きにするならフライパンに深さ7 mmくらいの油を入れ、中火で熱し、表面が美味しそうな色になるまで揚げるか焼いて出来上がり。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 調理時間の1時間10分は、じゃがいもをゆで終えるまでに30分、皮をむいて潰して薄力粉と混ぜるのに20分、成形に10分、2口コンロを使って一度に全て焼くか揚げるのに10分を見積もっています。
  • じゃがいもを短時間で加熱したい場合、角切りにしてゆでたり、電子レンジを使う方法もあります。
  • じゃがいもと薄力粉は2:1が黄金比率です。
  • じゃがいもと小麦粉を混ぜるとき、小麦粉が非常に多く見えて本当にこれ混ざるんかいと思ったけれど、しゃもじで材料を重ねて切り、また重ねて切ることを優しく繰り返したらとても良い生地ができました。練ると生地が硬くなってしまうので、しゃもじの面を縦にして切っては折ることを繰り返します。
  • テディケイク

  • 生地が重くてずっしりしていますが、この料理はベーキングパウダーなどを加えず、重くずっしりと作ります。見てください下の写真で断面を。
  • テディケイク

  • このポテトケーキ自体はほぼ味付けをせずに作っているので、ベーコンや塩漬け肉の料理、ピクルス、甘いジャムなどと一緒に食べます。英国との関係など歴史に想いを馳せながら、紅茶を淹れて召し上がってみてください。

Tips about cuisine

  • 「テディケイク」の英語(トリスタンダクーニャの公用語)の綴りは「Teddy cakes」。
  • 「Teddy」(テディ)は、トリスタンダクーニャ方言でじゃがいもをテイダ(Tayda)と呼び、それが可愛らしさを込めて人や動物の愛称であるテディに変わったという説がある。「Cakes」(ケイク)はケーキと同じ語源で成型して調理したものを指す。よって「Teddy cakes」(テディケイク)は「ポテトケーキ」や「ポテトブレッド」の意味であり、日本語訳は難しいが強いて言えば「じゃがいものお焼き」になる。
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