ドマチャカファ
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国
:セルビア料理
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現地表記
:Domaća kafa(セルビア語ラテン文字表記)、Домаћа кафа(セルビア語キリル文字表記)
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概要
:粉と水から煮出す濃いコーヒー
日本では「トルココーヒー」と呼ばれる独特のコーヒーは、小さな柄つきの小鍋にコーヒー豆と水を入れてから加熱し、上澄みを飲むタイプのコーヒーです。アラビア半島、トルコ、バルカン半島、北アフリカなど世界の国で何度も飲んで、帰国後、海外のいろんなところで飲んで味を覚えている上で『本格的で美味しい味を自宅で淹れる方法』を見つけました。現地で飲んだときの感動を思い起こせるレシピにでき、それがまた「水100 mLにつきコーヒー豆大1、砂糖大1」という分かりやすい分量の良レシピです。
材料
(2~3人分):
- 水
- 200 mL
- コーヒー豆(※1)
- 大1
- 砂糖(※2)
- 大1
- ※1:コーヒー豆は細かく挽いたものを使います。
- ※2:砂糖はグラニュー糖でも上白糖でもよいです。上白糖のほうがコクのある美味しい甘さがつき、グラニュー糖だとさっぱりした甘さになります(差異を大きく感じるほどではありません)。
調理時間
:
作り方
:
- 道具を用意。トルココーヒーの柄つきの小鍋(ボスニア語でジェズバ、その他イブリックやブリキと呼ばれるもの、なければ小鍋)、水、デミタスカップ(容量約70 mL)、砂糖、コーヒー豆(粒が細かいもの)、計量スプーン(大さじ)、鍋敷き、熱源(コンロ)。砂糖菓子の類もあれば用意する。
- 小鍋に水、コーヒー豆、砂糖を入れる。スプーンなどで混ぜてはいけない。
- コンロを弱火にして小鍋をかざし、底面のほか側面も熱くなるよう傾けながらゆっくり加熱する。コンロに直置きせず常に手で持っておく。
- 底から気泡がはじけるようなかすかな音が聞こえてくる。音が大きいと火に近すぎるので小さな音を保ちながら少しずつ中が沸いてくるような位置になるように小鍋を持つ。
- 水面が高くなってきて泡が盛り上がってくるので、小鍋のふちギリギリまで泡があがるまで待ち、ギリギリまで泡が上がったら火から離して水面を下げる。
- あと2回繰り返し、盛り上がりを3回沈めたところで出来上がり。
- 小鍋を鍋敷きに置いてテーブルの上にカップや砂糖菓子を並べる(その間に小鍋の中でコーヒー豆が沈殿する)。
- 静かに上澄みをカップに注ぐ。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- トルココーヒーの入れ方の詳細は別記事で解説しています。
- レシピは海外現地で作る人も目分量なので、作り手によって味に幅はあります。このコーヒーは甘いですけど、疲れたときの一杯には、甘いものを少量すするのが美味しいのです。無糖で作って客に自由に砂糖を入れさせる店もありますからその形式でもよいです。また一度これで作ってみたら、次回は材料の量を加減できます。ただし、疲れたときに濃くて甘いのを少量すするのが美味しいコーヒーなので、薄味は合いません。
- とにかくあふれさせないこと、しかしギリギリの高さまで泡を盛り上げること。恐れながら見ながら作ればあふれさせることはありませんから、トルココーヒーを作るときは、ほかに気を取られないようにするのが最大ポイントです。
- カップの底にたまった粉は飲みません。
Tips about cuisine
- 「ドマチャカファ」のセルビア語(セルビアの公用語)の綴りは、ラテン文字で「Domaća kafa」、キリル文字で「Домаћа кафа」。
- 「Domaća / Домаћа」(ドマチャ)は英語の「Domestic」(ドメスティック)に相当する単語で「国内」の意味。これはかつてセルビアの地域がオスマントルコ(オスマン帝国)領であり、トルコ由来のコーヒーを「オスマン文化」ひいては「我々の文化」の意味で「ドマチャ」(国内)と呼んだであろうことに由来すると思われる。「Kafa / Кафа」(カファ)はコーヒーの意味。よって「Domaća kafa / Домаћа кафа」(ドマチャカファ)は「トルココーヒー」のことで、実態としては「水とコーヒー粉を煮出して淹れる濃いコーヒー」を指す。
- 「ドマチャカファ」の意味及び訳(やく)の考察は以下記事参照。
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