チャーチ

  • インド料理

  • 現地表記

    :छाछ(ヒンディー語)

  • 概要

    :バターミルクを再現した手作りドリンク

チャーチ

バターミルクの自信作が出来ました! バターミルクは牛乳から脂肪分(バターないしギー)を取り出した後に残る液体部分のことで、地域や人によりチャーチ、チャーツ、チャース、カースなどと呼ばれており、ここでは標準ヒンディー語表記に合わせてチャーチと記載しています。先進国が今や人工的バターミルクを作るのに対しインドではこの伝統的バターミルクの製法に基づいたものが今も飲まれています。さっぱりとした味で酸味があってこの美味しさにはまります。なお、出来上がり約500 g中塩0.5 gとは厚生労働省HP熱中症診断ガイドラインにおける熱中症予防に最も効果的な塩分濃度と一致します(インドすげー)。よって、熱中症予防に最適な塩分、疲労回復のクエン酸、体熱を下げる氷水、日本人が慢性的に不足するカルシウムを同時に摂取できるのです(インドすげー)。私はインドから帰国して味を覚えているうちに、思い描くバターミルクを自宅で作りました。インドでも、濃いめのものと薄くてきりっとした味のものがあったので、このレシピでも2パターンを用意しました。バターミルクは日本では馴染みがないのですが、興味を持った方にこのレシピが役に立つと嬉しいです。

材料

出来上がり約500 mL分):

無糖ヨーグルト(※1)
200または180 g
氷水
300または320 g
0.5 g
クエン酸
0.2 g
  • ※1:普通の無糖ヨーグルト(脂肪分3%)を買い求めます。

調理時間

作り方

  1. 無糖ヨーグルト200+氷水300(濃いめタイプ)か、無糖ヨーグルト180+氷水320(さっぱりタイプ)かを決める。
  2. 材料をボウルに入れて泡だて器などで混ぜ、氷、塩、クエン酸を溶かす。
  3. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 元のヨーグルトの脂肪分表示を確認して3%ならば、出来上がりの脂肪分がおよそ1%となるので現地のチャーチに似た感じになります。
  • 元のヨーグルトが賞味期限/消費期限の範囲内であれば、古いヨーグルトのほうが発酵が進行しているので、例えばスーパーで見切り品コーナーにあるヨーグルトを買い求めると美味しい仕上がりになります。
  • 塩とクエン酸は1 g単位スケールから計る場合は1 gの1/2と1/5で。小さじから計る場合は小さじ1杯を5 gとして1/10(1/2にしてから1/5にする)と1/25(1/5を2回行う)です。黒っぽいものの上に取り出して分割します。そして1度その作業をしておけば次からは目分量で取ることができます。

Tips about cuisine

  • 「チャーチ」のヒンディー語(インドの公用語)の綴りは「छाछ」。
  • 「छाछ」は「छ ा छ」が「ch ā ch」でこれを左から読む。英語アルファベット表記では「Chaach」のようになる。
  • 「छाछ」(チャーチ)はバターミルクの意味であり、牛乳から脂肪分をバターやギーの形で取り除かれた後の液体が発酵したものを指す。該当する和語がないため日本語でもバターミルクと表記される。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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