アイバル
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国
:ブルガリア料理
-
現地表記
:айвар(ブルガリア語)
-
概要
:焼き赤ピーマン/焼きパプリカの赤いペースト
バルカン半島にある国々を訪れると、アイバルという焼きパプリカのペーストを実によく見かけます。夏に旬の野菜としてたっぷり収穫したものは、各家庭で冬の保存食として作られるほか、ビン詰めの工業生産品が一年を通してスーパーなどで売られています。日本でも、夏になるとピーマンが完熟して赤くなったものがスーパーや八百屋で売られます。家庭菜園をお持ちなら、夏のピーマンを赤くなるまで置いておき、たっぷり収穫したら、是非このめちゃくちゃ美味しいペーストを作ってみてください。現地では、パンに塗ったり、肉のソースにしたり、炊き込みご飯などの調味料にしたり、スープの調味料にするなど、多様な方法で日々愛されています。色、とってもきれいですよね。これは「野菜の真珠」とも言われる料理なのですから。
材料
(300mL保存ビンに入る量):
- 赤ピーマン(※1)
- 30個(※2)
- 玉ねぎ
- 中1個
- にんにく
- 2かけ
- オリーブオイル
- 大5(※3)
- ※1:赤パプリカでも赤ピーマンでもどちらでもよいです。
- ※2:今回のレシピは日本の中くらいのピーマン30個を想定したものですが、そもそもピーマンと言ってもサイズも肉の厚さもまちまち。あまり大きくないピーマンを想定して今回は仮に30個としています。赤パプリカの場合は(これもサイズによるが)7、8個くらいを使用すればよいかと思います。
- ※3:オリーブオイルは、硬めのペーストを作るなら少なくでき、ゆるいペーストを作るならオイルは多くできます。調理時(最後に煮詰めるとき)に少なめから始め、好みで増やすようにするとよいです。
調理時間
:2 時間(焼いたピーマンを冷ます時間を除く)
作り方
:
- オーブンを250℃に予熱開始。
- 赤ピーマンなら半分に切り、赤パプリカなら4つ割りにする。この時点で種を取ってもよい(取らなくてもよい)。
- オーブン鉄板にクッキングシートを乗せ、ピーマンの表面が上になるように並べ、オーブンで20分くらい焼き、表面をところどころ黒焦げにする。
- ビニール袋か紙袋に入れて、口を閉じて完全に冷めるまで室温に置いておく。
- 種があれば取り除きながら、薄皮をはぐ。
- 玉ねぎとにんにくをみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルの一部を入れて、玉ねぎとにんにくを入れて中火で炒める。
- 炒め終わった玉ねぎとにんにくを皮をはいだ赤ピーマンとあわせ、バーミックスかミキサーにかけてピューレにする。
- フライパンに残りのオリーブオイルを入れ、ピューレを入れて火にかけ、好みの硬さになるまで煮詰めてできあがり(煮詰めないのが好みであればそれでもよい)。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- ピーマンやパプリカの種は、オーブンに入れる前に取ってもよいし、皮をはぐときに取ってもよいです。
- 焼きあがったピーマンを袋に入れて1日置くことで、薄皮がはがれやすくなります。
- 薄皮をはぐとき、水を張ったボウルを傍らに用意しながら、手についた皮や焦げをこまめに除去しながら作業をするとよいです。
- レモン果汁を加えるレシピもあります。
- 唐辛子を加えて辛くするレシピもあります。しかしアイバルと言えば一般には辛い食べ物という位置づけではないため、私は現地で食べた味わいを出したく、唐辛子を入れずに作っています。
- 焼きナスを材料に加えるレシピもあります。しかし焼きナスが多いと別の料理名になることもあるので、あくまでアイバルは赤ピーマン主体であることが望ましいです。
Tips about cuisine
- 「アイバル」のブルガリア語(ブルガリアの公用語)における綴りは「айвар」。
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