ラードナーミークロッブ
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国
:タイ料理
-
現地表記
:ราดหน้าหมี่กรอบ(タイ語)
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概要
:青菜のあんかけかた焼きそば
タイの路上のお店で売っていたかた焼きそばが美味しくて、名前を聞いたら「ランナーミーコー」って言ってくれました。ゆぅっくり発音すれば「ラードナーミークロッブ」です。タイ現地では「カナー」(日本ではカイラン菜と呼ばれる)という野菜がよく使われます。これはアブラナ科の野菜で、日本で手に入りやすい野菜としてはブロッコリーやケール、あるいはカラシ菜などのアブラナ科の野菜と味が似ています。家庭菜園でブロッコリーやキャベツを育てているなら、収穫後にちょこちょこと生えてくる新芽を使うと雰囲気もタイのカイラン菜にとても似るんですよ。
材料
(2~3人分):
- 片栗粉
- 大3
- 水
- 大3
- 焼きそば麺
- 3玉
- 小麦粉
- 少々(※1)
- 油
- 揚げる量(※2)
- ブロッコリー(※3)
- 150g
- ほうれんそう
- 葉10枚
- 豚肉またはエビ(※4)
- 150g
- 水
- 700mL
- 鶏がらスープの素
- 大1
- 砂糖
- 小1
- 塩
- 小1/2
- 醤油
- 小1
- こしょう
- 小1/3
- 味の素(※5)
- 少々
- ※1:焼きそばの麺をほぐすときに再付着防止の目的で使います。麺の湿気ぐあいによりますが、おそらく大3くらいあれば足ります。
- ※2:焼きそばの麺を揚げ焼きにするために必要で、このレシピでは油を多く使わないために25cmくらいのフライパンに、深さ5mmほどの油を敷くようにしました。麺に吸われると追加も必要になります。天ぷら鍋に数cm深さになるように油を入れて一気に全面を揚げてもよいです。
- ※3:タイ現地ではカナー(日本語名:カイラン菜)という類似種を使っています。日本ではカイラン交配で生まれたスティックセニョールが手に入りやすいので、あればそれを使うとよいです。春にブロッコリーの脇芽が売られているので、それを使ってもよいです。普通のブロッコリーを使う場合は茎がスティック状になるように細切りにしてから斜め薄切りにするとよいです。
- ※4:豚肉ならばら肉の薄切りなど。エビならむきエビなど。
- ※5:味の素の使用は任意ですが、入れるとタイ現地の味に近くなります。
調理時間
:1 時間
作り方
:
- 片栗粉と水を混ぜておく。
- 焼きそばの麺を大きなボウルに入れ、手に小麦粉をつけながら、くっついている麺どうしをはがすように1本1本ほぐす。
- ほぐし終わった焼きそばの麺を、2人分なら2等分、3人前なら3等分に分けておく。
- 油をフライパンに深さ5mmくらいになるように入れ、中火で加熱し、麺を1かけ入れてシュワシュワと揚がる温度にする。
- 1人分ずつフライパンに麺を入れ、拡がりすぎないように菜箸で周辺を寄せて形を整え、ときどきゆすったり、ときどきフライパンを傾けて円周の端も揚げるようにしながら、片面に軽い焼き色が入るまで揚げ焼きにする。
- 菜箸でひっくり返して、もう片面にも良い焼き色がつくまで揚げ焼きにする。
- もう一度ひっくり返して、最初の面に良い焼き色がつくまで揚げ焼きにする。
- 取り出してキッチンペーパーの上に置いておき、残りの麺も揚げ焼きにしておく。
- 揚げている間に青菜類を切る。茎の部分は小さめに、葉の部分は大きめに切り、茎部分と葉の部分は分けておくとよい。
- 揚げている間にスープを用意する。水、鶏がらスープの素、砂糖、塩、醤油、こしょう、好みで味の素を、ボウルに入れて軽く混ぜておく。
- 麺の揚げ焼きが終わったら、フライパンに残った油をオイルポットなどに取り出して、フライパンに残った油を使い、強火で豚肉やエビや野菜の茎の部分を炒める。
- 続いて野菜の葉の部分を入れて軽く炒めたら、スープを注いで沸騰させる。
- 味見をして塩加減やこしょうの利き具合を整え、水溶き片栗粉を入れてかき混ぜ、全体に均一にとろみをつける。
- 皿に麺を乗せて、その上からフライパンの中身を注ぎ、あんかけかた焼きそば風にする。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 麺を少ない油で揚げ焼きにするとき、短時間で表面に色をつけるだけでは中に火が通らないので、時間をかけて揚げ焼きにするとよいです。
- 片栗粉のとろみが大事なので、片栗粉は多めにして、また、調理開始時に水溶き状態にして十分に水分を吸わせることで、良いとろみをつけます。
- 豚肉バージョンでも、エビバージョンでも、ミックスバージョンでも美味しいです。
- タイ現地で食べたときはこしょうがとにかく利いていて、それがとても美味しかったので、このレシピもこしょうを多く加えています。黒こしょうのパウダーを使用しましたが、白こしょうでもよいです。
Tips about cuisine
- 「ラードナーミークロッブ」のタイ語(タイの公用語)の綴りは「ราดหน้าหมี่กรอบ」。
- 「ราดหน้า」(ラードナー)は「油炒め料理を乗せる」ないし「あんかけ」ような意味で、「หมี่」(ミー)は麺を指し、「กรอบ」(クロッブ)は「カリカリ」や「クリスピー」の意味をもつ。よって「ราดหน้าหมี่กรอบ」(ラードナーミークロッブ)は「あんかけかた焼きそば」のような日本語訳になる。
- 「ราดหน้าหมี่กรอบ」の音価の一例は「rād h̄n̂ā h̄mī̀ krxb」。
- 「ラードナーミークロッブ」は現地では「ランナーミーコー」や「ラドナーミーコー」のように聞こえる。
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