コーキャノン
アイルランド料理とじゃがいもは、切っても切れない縁があります。キャベツの甘みと食感を含む美味しいマッシュポテトは、アイルランドの家庭料理の定番の1つです。火を通したキャベツの優しい味とマッシュポテトの組み合わせがとても新鮮でした。
材料
(4人分):
- じゃがいも
- 4個(※1)
- 牛乳
- 150mL(※2)
- バター
- 大1
- 塩
- 少々
- キャベツの葉
- 1枚(※3)
- ※1:じゃがいもの多少にあわせて他の材料の量を加減すればよいので、じゃがいもは好きな量でよい。今回は約500gを想定してレシピ化しています。
- ※2:マッシュポテトをゆるくするときに使いますが、一気に入れずに、様子を見て自由な量を入れてください。よって仕上がり加減では150mL以上の牛乳を使う可能性もあります。
- ※3:本場ではケール(チリメンキャベツ)の葉を使いますが、キャベツの緑が濃い葉が1枚あれば作れます。量は、好みで自由に。
調理時間
:40 分
作り方
:
- 牛乳を室温に出しておく。
- じゃがいもを洗い、皮をむかずに鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れ、ゆで始める。
- 沸騰したら弱火にし、沸騰を弱く続ける状態で20分ほどゆでる。菜箸を刺してみてすっと刺さればゆであがり。
- ザルにあけて、じゃがいもの皮をむく。
- 鍋に新しく水を張って湯を沸かし、キャベツの葉をゆでる。
- 鍋の中のゆで汁を捨て、軽く鍋を洗い、皮をむいたじゃがいもを戻して転がしながら加熱し、じゃがいもの表面に粉がふくようにする。
- じゃがいもとバターをボウルに入れ、熱いうちに木べらなどで潰す。
- じゃがいもを潰している間に、じゃがいもが入っていた鍋に牛乳を入れて中火で30秒ほど加熱してぬるくしておく。
- じゃがいもが粗く潰れたら、じゃがいもに牛乳の2/3量くらいを注ぎよりなめらかになるように木べらで混ぜる。
- ゆるさ加減を見ながら、残りの牛乳を(全量でなくてもよいので)入れ、塩、こしょうを入れ、木べらでなめらかに混ぜる。
- 味見をして、塩、こしょうの加減を好みに調える。
- ゆでキャベツを短めの千切りにし、マッシュポテトにやさしく混ぜあわせて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- じゃがいもの皮をむくとき、熱すぎるようなら、一度水にくぐらせてから再度ザルにあげ直すと良いです。
- 電子レンジで牛乳をぬるくしてもよいです。
- 牛乳のかわりに、ぬるま湯とスキムミルクで代用できます。
- じゃがいもを過度に練りすぎると弾力の強い食感になってしまうので、あまり練りすぎないようにします。
- キャベツやケールの代わりに、ブロッコリーやカリフラワーの葉を使うレシピもあります。家庭菜園などではたくさん葉が取れるのであれば使ってみてください。
- より古い記録では、「緑の葉を入れる」となっており、ソレル(スイバ)やパセリやホウレンソウの類でも作られていたと思われる。
- 千切りのハムを入れるレシピもあります。
Tips about cuisine
- 「コーキャノン」の英語(アイルランドや英国の公用語)の綴りは「Colcannon」。
- 英語では「l」の音を日本語のラリルレロのようには強く発音しないので、現地の発音は「コーキャノン」に近いです。
- アクセントは、「キャ」が強いです。
- 「コーキャノン」(Colcannon)の語源は、アイルランド語の「Cálceann fhionn」…fとhが無発音なので、日本語カタカナに敢えて置くと「コルカン・イオン」でしょうか?? ともあれ、「キャベツ(ケール)の白い頭」というような意味に由来するそうです。
- アイルランドでの伝統料理であり、そうなると連合王国UK構成国の1つである北アイルランド地方でも伝統料理となるので、英国を連合王国UKとしてとらえる場合は英国料理とも言える。
- 英国本土で広まったのは17Cという記録がある。
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