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「国際交流」に、憧れる、あづさです。本名です。いろんな国の人と互いの国のことを話せたら、どんなに楽しいだろうと、そう思うだけで、とってもわくわくしてきます。家の中にも、いろんな国の良いところがあったら、楽しいと思いませんか。今や -特に料理を通じて- 世界を知ることは、私のライフワークです。

ブルガリア料理

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【基礎情報】

国名:ブルガリア共和国Republic of Bulgaria、首都:ソフィア、ISO3166-1国コード:BG/BGR、独立国(1908年オスマントルコより)、公用語:ブルガリア語、通貨レバ

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【地図】

ブルガリアはバルカン半島にある東欧の国です。北にルーマニア、東南にトルコ、南にギリシャ、南西に北マケドニア、北西にセルビアと接しています。

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◆キリスト教国家でも、料理はトルコと多くを共有する。

ブルガリア料理の良さは、素材のもつ素朴な美味しさです。ブルガリアには四季があり、季節の食材を味わう傾向が強く、季節の保存食もたくさんあります。日本人にはイメージしにくいブルガリア料理ですが、地理的、歴史的にもトルコの影響を強く受け、お肉料理や乳製品を使った料理が数多くあります。シンプルなお肉のグリル、良質のチーズ、発酵乳ドリンク、夏は菜園の新鮮野菜を刻んだサラダ、それから黒海沿岸やロドピ山脈では魚料理と、多様な食材に恵まれています。名物料理は白チーズがたっぷりかかったショプスカサラタです。

ショプスカサラタ
国民食のサラダ「ショプスカサラタ」(撮影地ゴルナオリャホビッツァ)

トルコをアジアの端っこと見るならば、ブルガリアはヨーロッパの端っこ。681年に建国された古い国で、キリル文字(дやжなどの文字)もブルガリアで生まれました。ブルガリア人とはもともと5世紀にボルガ川流域からやってきたトルコ系民族が起源で、ボルガ⇒ボルガル人⇒ブルガル人と名がつけられ、それが今の国名の由来にもなっています。6世紀に南下したスラブ人と混血したことで、今のブルガリアは、西に接するセルビアや北マケドニアと同じく南スラブ人の国です。

南スラブ諸国は14世紀から20世紀までオスマントルコに支配されていましたが、しかしオスマントルコが19世紀にロシアとの戦いに敗れ、今のブルガリアの土地を手放していく過程で、ブルガリア人がおよそ9割を占める現在の単一民族国家に近い形が出来ていきます。

ロシアもスラブ人の国、ブルガリアもスラブ人の国。ロシアの後ろ盾が欲しい、ロシアの言うことを聞かないと怖い、そういう背景から、ロシアがソ連の中心だった頃(ユーゴスラビアは随分抵抗したものですが)ブルガリアは割とすんなりソビエト主導の東側諸国の一つになりました。

ブルガリアなど元共産圏は、冷戦終結後も共産主義からの転換が立ち回らず、厳しい経済危機を続けました。人口減が止まらず、人口減は消費市場の縮小や生産能低下につながりますから、緊縮財政を継続し、失業率の高さなどの問題を引きずっています。でも発展が遅れる国ほど伝統料理が残るもので、ブルガリア料理は地元の農業や畜産に基づくナチュラルな料理を多く残しているのです。共産主義時代に国民に土地が支給された名残で、都会に住む人もセロ(田舎の別宅)に菜園をもち、菜園で採れた新鮮野菜を調理しています。

ある国の食文化が周辺の国と似るのは当然で、ブルガリア料理は、南に接するギリシャの影響も、北に接するラテン人のルーマニアの影響も垣間見れますが、特に500年も同じ国だったトルコ料理の影響は顕著です。美味しいお肉料理がたくさんあるのはオスマントルコの影響。名物の白チーズをはじめ、白い料理の数々は酪農の証。黒海沿岸という、スラブ諸国の中では比較的温暖な気候ゆえ、野菜の緑やトマトの赤も料理に映え、ブルガリア料理は目にも美味しそうですよ。

ちなみにここはキリスト教国家。日本人がアラブやトルコなどイスラム教の地域を旅したあとにブルガリアに入国すると、途端に豚肉やビール&ワイン三昧になれて嬉しいという声をよく耳にします。ブルガリア料理は旅人にとって美味しさの付加価値がある国なのです。
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