タンドーリチキン

  • インド料理

  • 現地表記

    :Tandoori chicken(英語表記)

  • 概要

    :スパイス入りヨーグルトのマリネチキンのロースト

タンドーリチキン

さあ、これは本気のタンドーリチキンのレシピです。多種類の香辛料が多角的に攻め込んでくる香りの素晴らしさが身上。そしてヨーグルトにマリネした鶏肉の驚きの柔らかさ。インドでも、タンドーリチキンは注文してから食卓に出るまでに時間がかかる、「待つ料理」で、それはタンドーリチキンがごちそうであることの証しのように思います。ほろほろふわふわに柔らかいのが好みであれば鶏もも肉を使って作るとよいでしょう。インドではそこまで柔らかいものには出会わないので、インド式なら鶏胸肉を使うとよいでしょう。骨付きの肉(手羽など)は骨周りにしっかりと火を通す加減が難しいので、家庭では骨なしの肉で作るほうが安全で無難です。さあ、玉ねぎスライスやパクチーなど、美味しいチキンを引き立てる野菜を刻んで、是非薄パン(チャパティ)と一緒に召し上がれ。日本の家庭にはインドのタンドール(伝統的石窯)はないのでオーブンで焼いているのはご愛敬。

材料

4人分):

レモン果汁
大2
ターメリックパウダー
小1/8
チューブのにんにく
小1/2
チューブの生姜
小1/2
鶏胸肉(※1)
500 g
無糖ヨーグルト
70 g
サラダ油
大1
カイエンペパー
小1/3
パプリカパウダー
大1
こしょう
小1/2
クミンパウダー
小1/2
コリアンダーパウダー
小1/2
クローブパウダー
小1/4
カルダモンパウダー
小1/4
ガラムマサラ
小1.5
小1
砂糖
小1/2
片栗粉(※2)
小1/2
食紅
小1/4
紫玉ねぎ
1/4個
レモン
1/4個
パクチー
軽くひとつかみ
  • ※1:より柔らかいタンドーリチキンを求める場合は鶏もも肉を使うとよいです。
  • ※2:片栗粉はコーンスターチの代用です。コーンスターチがあればそれを使ってもよいです。

調理時間

(鶏肉を漬け込む時間を除く)

作り方

  1. <鶏肉準備>鶏肉をマリネするボウルに、レモン果汁、ターメリックパウダー、チューブのにんにく、チューブの生姜を入れて混ぜておく。
  2. 鶏肉を大ぶりに切り(例えば7 cm四方など)、皮目にフォークで穴をあけ、裏返して肉の側に包丁で切れ目を少々入れ、ボウルに入れ、優しく全体を混ぜる。
  3. 別の容器に、無糖ヨーグルト、サラダ油、カイエンペパー、パプリカパウダー、こしょう、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、クローブパウダー、カルダモンパウダー、ガラムマサラ、塩、砂糖、片栗粉を入れて混ぜ、赤い色の具合や味を確認し、鶏肉のボウルに入れてもみこむ。
  4. ラップをかけて冷蔵庫に入れ、4~8時間程度寝かせておく。
  5. <鶏肉を焼く>オーブンを180℃に予熱する。
  6. 天板の上に網を乗せ、網の上に鶏肉を並べ、180℃のオーブンで20分程度焼く。
  7. その間に紫玉ねぎ、パクチー、レモンを食べやすく切っておく。
  8. 厚みのある一部分の火の通りをチェックし、大方火が通っていたら、オーブンを最高温度に熱し、さらに数分間焼いて表面に美味しそうな焦げ色をつける。
  9. 鶏肉が焼けたら取り出し、皿に乗せ、紫玉ねぎ、パクチー、レモンを乗せて出来上がり。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • チューブのにんにくとチューブの生姜は、現地でよく使われる「ジンジャーガーリックペースト」の代用です。
  • パプリカパウダーとカイエンペパーパウダー少々のブレンドは、現地のカシミリチリ(あまり辛くない唐辛子パウダー)の代用です。
  • ヨーグルトにマリネする過程で肉が大変柔らかくなるため、鶏もも肉で作るととても柔らかいタンドーリチキンになります。インドのタンドーリチキンは割とパサついたりしているので、鶏胸肉で作るほうが現地の味に近くなります。
  • 骨付きもも肉や手羽元肉などでも作ることができますが、骨まわりに完全に火を通しにくいため、生焼けにならず安全にいただくのなら、骨のない肉を使うほうが無難です。
  • インドでは驚くほど赤いタンドーリチキンを頻繁に見かけます。しかし日本で一般的にスーパーで売っている食紅では通常の使用量ではそこまで赤くなりません。赤さを出したい場合は食紅使用量を多くします。
  • 鶏肉を漬け込む時間は長くしても短くしてもよいです。
  • 写真では別途薄パン(チャパティ)を焼き、その上にタンドーリチキンを乗せています。鶏肉の肉汁を受け止めてくれるので美味しくいただくことができます。

Tips about cuisine

  • タンドーリチキンの英語(インドの公用語)の綴りは「Tandoori chicken」。
  • 「Tandoori」(タンドーリ)はタンドールという伝統的な石窯で焼くことを意味し、「Chicken」(チキン)は鶏肉の意味である。よって「Tandoori chicken」(タンドーリチキン)は「石窯焼きの鶏肉」という意味になる。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。