ホレシュマスト

  • イラン料理

  • 現地表記

    :خورش ماست(ペルシャ語)

  • 概要

    :肉団子入りヨーグルトスープ

ホレシュマスト

スパイスが何種類も入ったヨーグルトのシチュー・・・と聞くと、日本の料理にはまるきり存在しない概念に、作ろうと思っても躊躇します。でも食べてみて意外でした。スパイスはあまり感じない上、最初はヨーグルトが温かいスープになっているから不思議な味わいだと思うけど、少し食べ進めると美味しくてハマって夢中になってしまうのです。ホレシュマストはヨーグルトシチューという意味なので、具は何でもよいし、具がなくたってよいのですが、ここではイランではメジャーな、鶏ひき肉の肉団子を丁寧に作って具にしました。乳製品は立派な調味料なんですね。旨味が濃いので、パンによく合います。

材料

3人分):

280 mL
サフラン
ひとつまみ
カルダモンパウダー
小1/2
ターメリック
小1
ドライミント
小1
ジンジャーパウダー
小1/2
クミンパウダー
小1
こしょう
小2/3
シナモンパウダー
小1
玉ねぎ
1/2個
鶏ひき肉(※1)
250 g
塩A
小1/2
サラダ油
大2
ヨーグルト
350 g
薄力粉
大1
ざくろシロップ(※2)
小1
塩B
小1/2
鶏がらスープの素
小1/3
ピンクペパー(※3)
仕上げに散らす量
  • ※1:鶏ひき肉の代わりに牛ひき肉でもよいです。
  • ※2:ざくろシロップがなければハチミツや砂糖で代用します。
  • ※3:ピンクペパーは現地のゼレシュク(赤い木の実)の代用です。赤を散らすのが目的なので、ざくろの実やクランベリーなどで代用してもよいです。

調理時間

作り方

  1. 鍋に水を入れて沸かし、火を止めてサフランを入れ、フタをしておく。
  2. カルダモンパウダー、ターメリックパウダー、ドライミント、ジンジャーパウダー、クミンパウダー、こしょう、シナモンパウダーを1つの容器に入れ、均一に混ぜ、スパイスミックスを作っておく。
  3. 玉ねぎを細かいみじん切りにしてボウルに入れ、鶏ひき肉、塩A、スパイスミックスのうち小さじ2を加え、手でよくこねる。
  4. フライパンにサラダ油を入れ、フライパンの油を少々手につけ、鶏ひき肉を食べやすいサイズに丸めて肉団子を作り、フライパンの油の上に置いていく。
  5. フライパンを強火にかけて肉団子をころころ転がしながら炒め、表面に焼き色がついたら火を止める。
  6. サフラン水が入っている鍋に、ヨーグルト、薄力粉、スパイスミックスの残り全部、ざくろシロップ、塩B、鶏がらスープの素を入れて火にかけ、泡だて器などで均一に撹拌しながら加熱する。
  7. 煮汁が沸いたら肉団子とフライパンに残った肉汁を鍋に入れ、フタをして弱火にし、10分間煮る。
  8. 味見をして、塩加減や酸味加減、旨味加減などを好みに調える。
  9. 器によそい、ピンクペパーを散らして出来上がり。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 肉団子を作るとき、空気が入ると加熱中に割れるので、空気が入らないようにします。手のひらにひき肉をたっぷり乗せ、グーして握るようにし、指の隙間から押し出されたひき肉を団子にすると空気がよく抜けています。

Tips about cuisine

  • 「ホレシュマスト」のペルシャ語(イランの公用語)の綴りは「خورش ماست」。
  • 「خورش」(ホレシュ)は煮込み料理の意味、「ماست」(マスト)は発酵して酸味が出た乳製品の意味。よって「خورش ماست」(ホレシュマスト)は「ヨーグルトシチュー」のような意味になる。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。