ハチャプリ

  • ジョージア料理

  • 現地表記

    :ხაჭაპური(グルジア語)

  • 概要

    :チーズを乗せたボート型のパン

ハチャプリ

ハチャプリ

とっても素敵で、とっても美味しい、南コーカサスのジョージアの名物パンはいかがですか。「ハチャプリ」には、土地や民族によっていろいろな形状があり、特に目をひく、トルコとの国境に近いアジャラ地方の「アジャリアンハチャプリ」を今回作りました。漁村の料理で、船の上の太陽を描くように作られているのだとか。だからパン生地はボート状に成型し、卵を落として作ります。食べる時は、ガブっといくとチーズやバターがたれて落ちるので、ボートのフチの部分のパンをちぎり、中をすくっていただきます。そのとき混ぜて混然一体となる卵黄とチーズとバターの風味が美味しいこと美味しいこと!!贅沢な味わいに心震える美食のパンです。

材料

3個分):
<パン生地>

小麦粉(※1)
280g
180mL
小1
砂糖
大1
スキムミルク(※2)
大1
サラダ油
大2
ドライイースト
小1

<具>

カッテージチーズ
130g
牛乳(※3)
小0~小1.5
ピザ用チーズ
50g
3個
バター
20g
  • ※1:小麦粉は中力粉を使用しています。好みで他の粉に変えてもよいです。
  • ※2:スキムミルクの代わりに、水の一部を牛乳に置き換えてもよいです。なければ省いてもよいです。
  • ※3:カッテージチーズは製品によって硬さが異なり、もし硬い場合は牛乳を少々加えて練ってなめらかにします。

調理時間

:1 時間(パン生地をホームベーカリーで作り、その時間を含まない場合)

作り方

    ジョージア料理「ハチャプリ」(アジャリアンスタイル)の成形のコツ

  1. パン生地の材料をボウルに入れてこねるか、ホームベーカリーでこね、フタをして1晩寝かす。
  2. カッテージチーズを小さなボウルに入れ、硬いようなら牛乳を少々入れて練ってなめらかにする。
  3. ピザ用チーズを計量しておく。
  4. 膨らんだパン生地を優しく扱い、生地を3等分し、打ち粉(分量外)をふりながら直径22cmくらいの円形に延ばす。
  5. オーブンを220℃に予熱開始。
  6. 時計の12時の部分から上半分をくるくる巻き、時計の6時の部分から下半分をくるくる巻き、時計の3時と9時の部分に水を少しつけてつまみ、巻きが外れないように留める。
  7. 上下を開いて、ボート型に成形する。
  8. カッテージチーズを均等に敷き詰め、その上にピザ用チーズをふり、オーブンに入れて220℃で20分、あるいはフチの部分がしっかりと焼き色がつくまで焼く。
  9. (焼いている間に、全卵よりも卵黄のみが好みなら、卵黄のみを分取しておく。)
  10. 焼いている間に、バターを計量し、3等分しておく。
  11. パンが焼けたら一度取り出し、オーブンを最高温度で予熱開始。
  12. チーズをくぼませて卵黄または全卵を落とし、再度オーブンに入れて3分程度焼き、卵に軽く火を通す。
  13. 取り出して、バターを卵黄の隣に落として、出来上がり。
  14. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • このレシピでは中力粉を使用しています。気温による膨張の度合いを考慮できるなら、気温にあわせて、強力粉や中力粉の任意の比率のブレンドに変えてよいです。
  • このレシピは家庭用オーブンに合わせ、あまり大きなサイズにしていないので、全卵が入らないかもしれません。卵黄だけのほうが美味しいこともあって、様子を見て卵黄をお使いください。
  • 卵は半熟以上には加熱しないようにします。
  • 中央は溶けたチーズ、卵黄、溶けたバターと、液体が入っているので、かぶりつくと液体がたれます。よって、パンのフチの部分をちぎってディップのようにすくって食べ、最後、たれる液体がなくなってから、かぶりつくとよいです。
  • 舟型成形のコツはリンク先を参照:
    ジョージア料理「ハチャプリ」(アジャリアンスタイル)の成形のコツ

Tips about cuisine

  • 「ハチャプリ」のグルジア語(ジョージアの公用語)の綴りは「ხაჭაპური」。
  • 「ხაჭა」(ハチャ)はチーズ、「პური」(プリ)はパンの意味。よって「ხაჭაპური」(ハチャプリ)は「チーズ仕立てのパン」のような意味になる。
  • ハチャプリはジョージア国内地域によって形が違う。今回のボート型はバトゥーミを最大の都とするジョージア南西部アジャラ地方のスタイルである。


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