スパゲッティアッラカルボナーラ

スパゲッティアッラカルボナーラ

日本でも人気のカルボナーラは生クリームを使うものが多いようですが、本物のカルボナーラは、卵、生ベーコン(パンチェッタやグアンチャーレ)、チーズ(パルメザンチーズやペコリーノロマーノ)がソースの材料で、たっぷりの挽きたての黒こしょうをあわせるも、クリームは入らない料理です。日本の家庭で作るなら、卵、ベーコン、パルメザンチーズとチーズもう一種類、そして挽きたての黒こしょうがよいでしょうか。卵がぼそぼそにならずにちょうどよい加減で火が通ってとろみがパスタにまとわりつくように作れたものは、至極美味たる芸術だとさえ思います。

材料

2人分):

2個
パルメザンチーズ
大2
とけるチーズ(※1)
20g
ベーコン塊
100g
ブラックペパー
20粒
オリーブオイル
大2
スパゲティー乾麺
220g
  • ※1:とけるチーズは、ピザ用チーズなど、シュレッドタイプを使うとよいです。ない場合は省いてもよいです。

調理時間

:30 分

作り方

  1. 小さなボウルに卵とパルメザンチーズを入れ、泡だて器で優しく卵を溶き、白身と黄身を完全に混ぜておく。
  2. とけるチーズを細切りにして、ボウルに加えておく。
  3. ベーコンを3cm×3cmの面積で厚さ2mmくらいに切っておく。
  4. 黒こしょう粒をすりばちに入れて砕くか、ミルに入れて挽いておく。
  5. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、ベーコンを入れて、カリっとし始める程度にじっくり炒める。
  6. 大鍋に水と塩(分量外)を入れ、沸騰したらスパゲティーを表示どおりにゆでる。
  7. スパゲティーがゆであがる頃にゆで汁を1Cくらい取っておき、ベーコンのフライパンを強火で熱し、ゆで汁を50mL加えてベーコンソースを作る。
  8. ゆであがったスパゲティーをザルに取ってからフライパンに入れる。
  9. フライパンの中のベーコンとソースをスパゲティーに絡めながら水分を飛ばす。
  10. 火を止めて一呼吸置き、スパゲティーが全量入る大きなボウルに移し、チーズ入り溶き卵を加えて素早く混ぜる。卵が固まりそうならすぐにゆで汁を少々加える。
  11. 器に盛り、黒こしょうをかける。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 2口コンロで調理する場合は、スパゲティーがゆであがる頃にベーコンの炒め具合が丁度よくなるようにするとよいです。
  • 卵液がざらざらに凝固すると失敗です。卵液が冷たいと失敗しやすいので、最初に溶き卵にしておき、室温に近づけておきます。
  • 卵液を作るとき、菜箸だと卵黄と卵白がよく混ざらないので失敗しやすいです。泡だて器を使って完全均一にすると、ゆでたスパゲティーを加えたとき均一でなめらかなソースになりやすいです。
  • スパゲティーが熱すぎると卵液が凝固しやすいので、ボウルに移してやや温度を下げることで、失敗しにくくなります。

Tips about cuisine

  • 「スパゲッティアッラカルボナーラ」のイタリア語(イタリア、サンマリノ、バチカンの公用語。マルタでよく通じる言葉)の綴りは「Spaghetti alla carbonara」。
  • 「Spaghetti」(スパゲッティ)はスパゲティー、「alla」(アッラ)は方向性を示す前置詞と定冠詞(英語のthe)で「~仕立ての」というような意味、「carbonara」(カルボナーラ)の由来には定説がないが、一説では木炭の窯職人や炭の粉であるとする説がある。


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