「ブラフ」はフレンチカリビアン及びダッチカリビアンの両方のようです。

ブラフ

ブラフはフランス料理のクールブイヨンの手法がカリブ海に伝わって作られるようになった料理。そういう折衷のことを、クレオール料理と言います。日本で得る見聞(すなわち日本語で既出の書籍)からではブラフはフレンチカリビアン料理と思っていたのに、今回、ブラフはダッチカリビアンでもあることを確信しましたので、その過程を記事にします。

ぱっと見では分かりにくいと思うので、思考の段階を箇条書きにすると、

  • 日本で得る見聞から、ブラフはフランス料理とカリブ海料理の融合(フレンチカリビアン)だと思ってきた。
  • Wikipediaフランス語版を見ても、そうなっている。
  • しかしオランダ領カリブ海の国のサイトを見ると、ブラフはオランダ料理とカリブ海料理の融合(ダッチカリビアン)である。
  • カリブ海料理について広く書かれた英語書籍を見ると、ブラフはまずダッチカリビアンとし、続いてフレンチカリビアンでもあると記述されている。
  • 現在の自己結論としては、1)ブラフはフレンチカリビアンとダッチカリビアンの両方に共通する料理である、あるいは上の書籍のように、2)ブラフはまずダッチカリビアンとし、続いてフレンチカリビアンでもあるとする。

ではこの検証過程を以下に記します。

* * *

Wikipediaフランス語「Blaff de poissons」(≫こちら
「魚料理ブラフはアンティログイヤーネ料理です。」(Le blaff de poissons est un plat antillo-guyanais)

仏領ギアナなどでも知られる料理であり、・・・ギアナ三国はカリブ海に面するのでよいのですが、カリブ海といえばやはり海の島国のイメージなので、
その、島の部分と大陸部分を含めて、「antillo-guyanais料理」(アンティログイヤーネ料理)と言います。これは広義にはアンティルとギアナ三国を指します。もし狭義なら仏領カリブとフレンチギアナ。

私は、この「ブラフ」という料理は、フランス系の国の料理なのだと思ってきてしまいました。でもそれは、結果として、違ったようです。

そこに気づくきっかけは、シントマールテン料理についてこのページを見たことがきっかけでした。

Sint Maarten Food(≫こちら

ブラフ

「Sint Maarten NatCom for UNESCO」・・・ユネスコのシントマールテン国民委員会のサイトです。シントマールテンはカリブ海にあるオランダ構成国で、その料理の紹介ページ「Sint Maarten Food」に、ブラフが載っていたのです・・・。

ブラフは、ダッチカリビアンの料理でもあるのか、と、さあもはや見逃せなくなりました。

Google books「Food Culture in the Caribbean」(≫こちら

ブラフ

カリブ海の食について書かれた洋書です。
見出しが「Dutch Carribean」。そして中の文章が「Another Dutch Caribbean innovation is a fish soup called Blaff」つまりブラフはダッチカリビアン(オランダ系カリブ海諸国)の料理だとしているではありませんか!!! 更に後方のページでフレンチカリビアンの料理であることも書くという順序です。

* * *

以上、まとめると、

  • 日本で得る見聞から、ブラフはフランス料理とカリブ海料理の融合(フレンチカリビアン)だと思ってきた。
  • Wikipediaフランス語版を見ても、そうなっている。
  • しかしオランダ領カリブ海の国のサイトを見ると、ブラフはオランダ料理とカリブ海料理の融合(ダッチカリビアン)である。
  • カリブ海料理について広く書かれた英語書籍を見ると、ブラフはまずダッチカリビアンとし、続いてフレンチカリビアンでもあると記述されている。
  • 現在の自己結論としては、1)ブラフはフレンチカリビアンとダッチカリビアンの両方に共通する料理である、あるいは上の書籍のように、2)ブラフはまずダッチカリビアンとし、続いてフレンチカリビアンでもあるとする。

* * *

ブラフは、味付けしたスープで魚を煮る料理です。エビのブラフやウニのブラフなどもあるみたいです(おいしそーv)。玉ねぎ、ねぎ、にんにくなどの旨味と柑橘の酸味が混ざり合ってできるスープは、魚に素晴らしい風味を与えています。

今回はさわらの切り身で作ってみました。本式に、アナトー油でソースに赤い色をつけているので、ほら美味しそう♪

ブラフ

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